長谷寺(はせでら)・室生寺(むろうじ)・岡寺(おかでら)・安倍文殊院(あべもんじゅいん)などの由緒あるお寺をめぐる奈良大和・四寺巡礼と勝運・福禄のお宮ともいわれる談山神社参拝の宿泊バスツアーです。奈良県中央部は、日本国発祥の地と言われています。初瀬朝倉(はせあさくら)・磐余(いわれ)・飛鳥(あすか)・藤原京(ふじわらきょう)へと移りゆく幾代もの都が点在した土地です。古くから国中(くんなか)とも呼ばれ、いわば日本の礎が築かれた場所といっても良いでしょう。この由緒ある地に創建された四つの寺は、いずれも１２００年以上の歴史があります。明日香に位置する岡寺、磐余に位置する安倍文殊院、初瀬朝倉に位置する長谷寺と室生寺。古くからの伝統を受け継いできた寺院ならではの趣と、奈良の自然をバックに醸し出される四寺それぞれの空気感を味わってみてください。

巡礼する四寺の御本尊及び中尊は、すべて国宝・重要文化財に指定されています。昔から大切にされてきた仏様の姿の前では、誰しもが安らぎを感じることができるのではないでしょうか。特に迫力満点の雄姿と慈悲深き聡明なフェイスが魅力の安倍文殊院の文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼざつきしぞう)や女人高野といわれた室生寺を象徴するような優しいお顔立ちの室生寺十一面観音立像は印象的！個性あふれる仏様との出会いがたくさあります。

四季の旅をご利用になってくださるお客様の中には神社が好きな方も多くおられると思います。四ヶ所の寺院を巡るだけではなく、せっかくですから神社も参拝していただきたいと考えました。そのひとつがお客様アンケートの中でもリクエストの多かった『談山神社』の参拝。古くは談い山（かたらいやま)と言われ、有名な大化の改新に向けた話合い(談合)を行ったとされることからその名がつきました。多武峰（とうのみね）といわれる山に位置し、美しい十三重塔や日光東照宮の手本となったともいわれる本殿などが魅力です。さらに境内には古代の信仰を感じさせる岩座(いわくら)が残っており、縁結びのパワースポットになっています。

また室生寺ではたっぷり約2時間の滞在を予定しています。この2時間で室生寺の奥の院を参拝してもよいですし、ご希望であれば近隣の室生龍穴(むろうりゅうけつ)神社の参拝も可能となっております。この神社は室生寺よりも古い起源をもつとされ、龍神が住むとされる山中に位置する雨乞いの神社です。室生寺奥の院か室生龍穴神社かどちらか選んでご参拝ください。(※山中の室生龍穴には滞在時間内で行くことはできません。)

奈良大和四寺巡礼は、山中に位置する室生寺や長谷寺を含み、またそれぞれの寺院が鉄道の駅からは離れているため、公共交通機関での巡拝はとても大変です。バスツアーならではの行程で効率よく巡拝していきます。

現地の方からのお話も旅の魅力の1つ。安倍文殊院と談山神社では職員の方よりお話をいただく予定です。パンフレットやインターネットからの情報では得がたい、現地のお坊さんや神職さんからの個性あふれるトークもこのツアーをより印象深くしてくれます。

巡礼の証の1つとなるのが寺院より授与される巡礼衣です。奈良大和・四寺巡礼のオリジナル巡礼衣に各寺で朱印をいただきます。巡礼衣への朱印代はツアー代金に含めておりますので、皆様に授与されます。
※巡礼衣への朱印はスタッフが代行することがあります。
※朱印帳への朱印に関しては、各自のご負担にて自由時間中にお願いします。

奈良の魅力は、古(いにしえ)より歴史を刻む寺社仏閣の存在と緑豊かな自然景観といわれています。この奈良大和・四寺巡礼と談山神社の宿泊バスツアーではその両方が味わえ、お客様を日本の古代ロマンの世界にいざないます。あをによし奈良大和路で素敵な景観に出会ってみませんか？

• 【奈良大和・四寺巡礼とは】

  国中(くんなか)ともいわれる奈良県中央部に位置する長谷寺・室生寺・岡寺・安倍文殊院をめぐる巡礼です。 続きを見る>>

  いずれも1,200年を越える歴史をもつ寺院で、それぞれのご本尊はすべて重要文化財・国宝に指定されています。四寺巡礼だけの特別巡礼衣がプレゼントされ、巡礼衣に御朱印をいただくことができます。四寺の朱印が入った巡礼衣は旅の思い出としてお持ち帰りください。

• 【長谷寺】　登廊と舞台が魅力！　慈悲の仏　御朱印あり

  「長谷寺」と名付けられた寺は全国に多数存在しますが、その原点となったお寺です。 続きを見る>>

  真言宗豊山(ぶざん)派の総本山で三千の末寺を持つ壮大な寺院でもあります。長谷寺がある初瀬（はせ）の地は聖地として古くから大切にされてきた場所。源氏物語や万葉集にも登場するほか、今昔物語では有名な説話「わらしべ長者」の舞台ともなりました。西国三十三所第八番札所としても知られ、御本尊には千手観音菩薩を祀ります。長谷寺を象徴するのは、総数399段に及ぶ登廊です。一段ずつ初瀬の自然と悠久の歴史を紡ぐ長谷寺の趣を感じながら仏様のもとへと向かいます。階段を登りきってたどりつく本堂は断崖絶壁に建てられています。京都の清水寺と同じ懸造（かけづく）りといわれる建築方法です。本堂の前が舞台のようにせり出していて、この舞台から眺める景色は最高！本尊の十一面観世音菩薩立像は、高さ12.3mを誇る日本最大級の観音様です。堂々たるその姿は全国の長谷信仰の根本仏像にふさわしいものと言われています。参拝後は、門前町で天然のヨモギを使った草餅も旅の楽しみです。

• 【室生寺(むろうじ)】　「女人高野」と呼ばれた山深き地。　悟りの仏 御朱印あり

  室生寺は「女人高野」と呼ばれてきました。 続きを見る>>

  女人禁制として多くの寺が女性の立ち入りを許さなかった時代に、慈悲深く女性の参拝を受け入れてきたのが室生寺です。山深く清流の流れる地にあり、古くから水神信仰・龍神信仰の霊地として崇められてきました。室生山の山麓に自然と調和するように、創建時からの伽藍が並びます。中でも国宝の金堂は茅葺の優美な姿が魅力的。美しいお姿の金堂のご本尊は、仏教の開祖であるお釈迦様が悟りを開かれ、永遠に衆生を救済する仏になられた釈迦如来です。金堂内部には釈迦如来を中心に、薬師如来・十一面観音、さらに表情豊かな十二神将が並びます。国宝の五重塔は奈良時代に建てられたもの。檜皮葺の屋根や丹塗りの組物が、奥深い樹林に包まれて格別の風情があり、必見です。奥の院までは急な石段を700段以上登ります。

• 【室生龍穴(むろうりゅうけつ)神社】龍神伝説の残る雨乞いの神　御朱印あり (室生寺で書置き授与)
  ※希望者のみ　室生寺奥の院の参拝と当日選択してください。

  室生の地は古来、水神の聖地と聖地と聖地として信仰を集め、雨乞いが行われてきました。 続きを見る>>

  境内には杉の巨木が生い茂り、背後の山中には水をもたらす龍神が棲んでいるとされています。神ささびた雰囲気が漂う素敵な社です。ご本殿のみの参拝となります。

• 【安倍文殊院(あべもんじゅいん)】日本三大文殊　智恵の仏　御朱印あり

  大化元年（645）に安倍一族の氏寺として建立された「安倍山崇敬寺」（安倍寺）を起源とする、日本三文殊の第一霊場です。 続きを見る>>

  日本最大約7ｍと伝わる文殊菩薩（国宝）を本尊とする安倍文殊院は、創建以来すでに一千三百年以上の時を経ています。獅子に乗る文殊菩薩様のその姿は、力強さと共に慈悲深さも感じさせてくれます。四人の脇侍を連れて雲海をわたって説法に出る姿に息を飲まれることでしょう。また安倍文殊院の名前から連想される通り、陰陽師の安倍清明とゆかりの深い寺でもあります。人々の願いを叶える祈願寺としても多くの人々の崇敬を集めています。願いを心に秘めて参拝致しましょう。

• 【岡寺】日本最初の厄除け霊場　開運の仏　御朱印あり

  663年創建。龍蓋寺が正式名ですが、親しみを込めて岡にある寺=岡寺と呼ばれ愛される寺です。 続きを見る>>

  歴史的物語として有名な「水鏡」に「つつしむべき年にて、すぎにし　きさらぎの初午の日、龍蓋寺へ　まうで侍り」として登場し、日本最初の厄除け霊場として知られています。昔の都、飛鳥京(あすかきょう)のあった明日香村を見下ろす岡山に伽藍が築かれています。ご本尊は如意輪観音様で奈良時代に造率されたものです。日本最大の塑像と言われています。豊かで堂々としたすばらしいお姿で、所願成就を熱心に祈願することで開運に導いて下さると言われています。

• 【談山神社】大化の改新発祥地　開運・福禄のお宮　御朱印あり

  西暦645年の5月、中大兄皇子と中臣鎌足は多武峰（とうのみね）の山中に登って、「大化改新」の談合を行いました。 続きを見る>>

  後にこの山を「談い山」「談所ヶ森」と呼び、談山神社の社号の起こりとなりました。これが談山神社の名前の由来です。藤原鎌足公をご祭神とする談山神社は、鎌足公を弔うために築かれた十三重塔がシンボル！現在のものは室町時代に再建されたものですが、美しい姿です。また江戸時代にに築かれたご本殿は、日光東照宮のご造営の手本になったことでも有名！大化の改新での事績などから勝運の神として信仰されています。また境内には古来より縁結びの祈願所だったとされるパワースポット「むすびの岩座（いわくら）」や中大兄皇子と中臣鎌足の出会いのきっかけの場となったともいわれる「けまりの庭」などたくさんの見どころがあります。