【宿泊版】出羽三山　月山縦走コース

＜8月18日（土）出発以降の行程変更について＞
7月7日（土）～8日（日）に、参加者３４名で初回ツアーが催行されました。天気にも恵まれ、高山植物が満開。お客様からは、満足感、達成感が高かったとの評価を頂きました。しかし今年は例年より残雪が多く、雪渓越えや雪解け水で登山道が滑りやすく、参加者の方々にハードな行程を強いてしまいました。また、もともとは標準的なコースレコードの時間を想定しておりましたが、予想以上に登山に時間がかかったため、帰りに温泉に立ち寄ることができませんでした。この場を借りて、企画者としてお詫びを申し上げます。
上記の点を踏まえ、改善策として安全面や時間を考えて行程を見直しました。
・2日目の出発を6：40から5：00に変更
　前回は登山の時間が足りませんでしたので、1時間40分延長しました。
　※早朝で大型バスの手配ができないため、小型バスやジャンボタクシーで移動になります
・2日目の朝食をおにぎり（2個）弁当に変更
　早朝5：00に出発するため、宿では朝食の準備ができません。そのため、朝食をおにぎり（2個）弁当に変更しました。車内でお召し上がりください。
これらは、登山の時間を十分に確保し、お客様により安全なペースで月山の登山をお楽しみいただくための変更でございます。何卒ご理解いただければと存じます。
なお、「月山縦走コース」は、ハイキングではなく、本格的な登山コースです。今回の参加者の方からは「富士登山よりきつかった」との声も出ていました。上りを3時間30分（5.7km）、下りを3時間50分（5km）掛けて歩きます。アップダウン、ガレ場、鉄梯子、ロープありの道です。雨が降れば、さらに条件は悪くなります。そのため全員の安全面も考慮し、参加は登山経験のある方に限定をさせて頂きますので、ご協力をお願いします。

＜月山縦走コースの魅力とは＞
出羽三山は平安時代以降、山伏の修験道場となり、その修行は現在でも行われています。江戸時代以降は、一般市民も講に基づいて、訪れるようになりました。今でも夏には白装束をまとった多くの行人（ぎょうにん）が登拝している姿が見られます。現代でも出羽三山信仰は生きているのです。

月山縦走コースは、月山頂上登拝後、湯殿山口コース（中級）を下山します。ガレ場を下る本格的な登山コース。現代の行人が三山を巡拝する際に通るルートです。リフトを使用する三神社完全登拝コースとは異なりますので、登山経験者の方のみご参加下さい。モチロン昔からの正式な参拝順に従い、羽黒山→月山→湯殿山の順に参拝します。

最初に向かうのは羽黒山。羽黒山の入り口・随神門から三神合祭殿を経て、月山ビジターセンターまで歩きます。約8．5ｋｍ／3時間コースを3時間30分取っていますので、ゆっくり羽黒山を楽しんで下さい。

翌日の足慣らしに羽黒山の参道2,446段の石段を登ります。途中には、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に輝いた杉並木があり、天を覆うような杉並木から自然の霊気を体いっぱいに浴びれば、清々しい気持ちになれるでしょう。健脚の方でも約60分はかかるハードな登りです。山頂には、出羽三山の神々を合わせて祀った羽黒山三神合祭殿があります。登山が中心のコースのため、団体祈祷は含まれていません。各自で参拝下さい。御朱印を授かることもできます。

下山もハイキング。途中、秋の峰入りの修行道場・吹越籠堂と吹越神社（修行者以外は立ち入れません）を見ながら、旧月山登拝道を下って行きます（羽黒山レストハウス～40分）。時代劇の撮影にも使用される古道です。月山ビジターセンターに着けば、バスが迎えてくれます。

１日目の夜の宿泊は宮田坊です。普段なかなか味わえない宿坊体験。大広間で伝統の精進料理の夕食と御神酒をいただきます。宮田坊の宿泊は大広間での相部屋宿泊（男女別）となりますが、皆様わいわいがやがや、大人の修学旅行気分で楽しまれています。山小屋と違って、部屋も広く快適。また宮田坊は手向地区で唯一温泉を持つ宿坊です。

旅の準備を整えたら現地貸し切りバスに乗り、月山８合目に向かいます。下車後は月山登山へ。月山8合目～月山頂上～湯殿山の月山縦走コースです。 詳細は、月山縦走コースの詳細をご参照下さい。

最後に湯殿山神社本宮を参拝します。湯殿山は三山信仰の中心。こちらでは履物を脱いで裸足になり、身を清めてからのお参りとなります。ご神体は古くから「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界で、現在でも写真撮影は禁止されています。そのため詳しくは書けないのですが、参加された方が口々に「こんな経験、他のどこの神社でも味わったことがありません。素晴らしいですね！」とおっしゃっていました。

三山を巡った後は、道の駅にしかわ水沢温泉館で、旅の疲れを癒やして下さい。二つの大浴場「月山」と「薬師」には大風呂とサウナがあり「月山」には銘水「月山自然水」の原水を用いた桧風呂があり、人気を呼んでいます（男女週替わり）。月山の山を歩き、月山から山から流れ出た水に入るのは、最高の贅沢です。到着時間の関係で、50分しか入浴時間がないのが残念です。帰路では高速道路のＳＡに立ち寄り、夕食の購入とお土産ショッピングをお楽しみ下さい。普通の登山では味わえない、現代にも息づく信仰の山、出羽三山ならではの体験をしてみませんか？

＜月山神社登拝コースの詳細＞
先達（月山案内のプロ）がご案内しますので、安心して登拝を楽しむ事ができます。
・月山８合目（1,400m）～月山山頂（1,984m）　約5.7km
　通常約３時間　予定３時間30分
　全体的に岩場が多いコースですが、距離のわりに登りがきつくないため登山者の多いコースです。
※月山ビジターセンターの評価では初級コース
※トイレも数カ所あり
・月山山頂：月山神社本宮にて御祓いと昼食（晩菊いなり）　約５０分
※御祓い後、登拝認定証をもらえます
・月山山頂（1,984m）～湯殿山（1,120m）　約5.6km
　通常約2時間30分　予定3時間
変化に富んだコースです。起伏が激しいため、登山者は少なめ。最後の月光坂が難所で、高度差250mを一気に下ります。途中、鉄はしごをつたわって下る場所が3ヶ所あります。滑りやすい沢沿いの道を辿れば、湯殿山神社の本宮に到着します。新緑と紅葉の木々の変化と、植物の移り変わりが楽しめるコースです。
※月山ビジターセンターの評価では中級コース
※月山山頂～湯殿山までの下りにはトイレはございません

＜宿泊施設のアメニティ＞
　浴衣、歯ブラシ、ボディソープ、シャンプー、ドライヤー、髭剃り

＜当日お持ちいただきたいもの＞
　天気の変わりやすい山を歩くことから、動きやすい服装と、しっかりした準備が必要です。
　登山の準備をお願いします。
　①ザック、雨具（傘とカッパ）、救急薬品、ハイカロリー食品
　②ビニール袋、懐中電灯、水筒
　③帽子、長袖シャツ、登山靴（トレッキングシューズ）、靴下、軍手などの手袋
　④着替え（雨で濡れたり、汗をかいたりするため）　※備え付けの浴衣あり
　⑤タオル、バスタオル
　⑥虫よけスプレー
※ドライヤーは宮田坊は大浴場に1つ、生田坊は各部屋に1つあり
※宮田坊のコンセントは1部屋に2口です。持ち込みのドライヤーを使う際は1部屋につき1つでお願いします(ブレーカーが落ちるため)
※宮田坊の部屋は鍵がありません。必要な場合は貴重品は受付にお預けください。
※荷物はツアーバスに置いておくことができます。バスを降りる際は必要なものと貴重品のみご持参ください。

＜登山用品のレンタルができます＞
やまどうぐレンタル屋
トレッキングシューズ　3,500円～
レインウェア上下　　　2,500円～
ストック　　　　　　　2,500円～
３点セット　　　　　　7,500円～
※宅配で自宅に届き、使用後も宅配で店舗に返却する形でのレンタルです。
レンタルはこちらをご覧いただくと詳しいお申込みの流れがございますので、お電話もしくはインターネットからお申込みください。