「富士山に登ると生まれ変わることができる」江戸時代の人々はそんな想いをもち、富士講という組織をくんで富士山に登りました。当時の富士登山は命がけ！命をかけてまでご神体である富士山に登り、信仰心を示そうとしたのです。そんな富士講の信仰が生きづく霊峰：富士には麓にもパワースポットがいっぱい！このツアーではそんな霊峰：富士の北に広がるパワースポットを多数訪れます。お参りするだけでも十分楽しめるのですが、プチ登山をしたり、泉を散策したり、洞窟に入ったり・・・普通の神社のツアーでは味わえない体験を組み込みました！ぜひ、五感をフルに活用して、みるだけではない富士山の魅力を味わってください！

　まずは、河口湖周辺に位置する「河口浅間神社（かわぐちあさまじんじゃ）」へ。高さ４０ｍを超える杉の巨木がずらっと並ぶ「七本杉」は圧巻です。巨木が1本ではなくたくさん立ち並ぶ場所は本当のパワースポットと言われています。河口浅間神社はまさにそんな場所。名前が付けられたそれぞれの杉の巨木からたくさんのパワーがいただけることでしょう。さらに、希望のお客様は登山道を８分ほど登り河口浅間神社の奥の院である「山宮」へ。登山道沿いには「一合目」「二合目」などの表示がならび、さながら富士登山をしているような気分が味わえます。

　無戸室（うつむろ）浅間神社（船津胎内浅間神社）では富士講の修験者が登山前に入ったという溶岩洞窟「御胎内（おたいない）」へ入ることができます。古来、富士山登拝の人々は溶岩の中にできた洞窟を母親の体にみたて、そこに一度入ることで生まれ変わることができると信じてきました。神秘的な経験になることと思います。 　忍野八海は、富士山周辺観光の定番ですが、今回は中心部の湧池・鏡池など以外に通常のツアーでは時間的に行くことが難しい「出口池」にもご案内。近年忍野八海は多くの観光客でにぎわっており、本来の神秘的な雰囲気を味わうのは難しくなってきていますが、この出口池は忍野八海中心部から離れているので人も少なく観光地化されていない真の八海の姿を体感いただけます。清らかな富士山の湧水がわく泉が心身ともにいやしてくれることと思います。霊場めぐりの拠点、忍野八海浅間神社もご参拝できますよ。こちらでは、多数の御朱印が拝受できます。こちらで自由昼食となりますので、名物のよもぎ餅やお蕎麦などお好きなものをお召し上がりください。
　地元富士吉田の人たちに大事にされてきた神社、小室（おむろ）浅間神社も参拝いたします。多くの登山者を迎えいれてきた北口浅間神社を「上浅間」と通称するのに対して、「下浅間」とも呼ばれたこちらの神社は地元に密着した優しい雰囲気のあふれる神社です。最近は境内のご神木にハートのコブができたことも話題です。

　下吉田から上吉田への移動は、富士山の本当の一の鳥居「金鳥居」を経由。車窓より富士講の人々を支えた「御師（おし）」の街並みをご覧いただけます。

　このツアーのクライマックスになるのは、北口本宮冨士浅間神社。昔ながらの順路に従って表参道を歩くと、杉の巨木がずらっと並びまるで吸い込まれるような雰囲気です。吉田の人の熱い思いが込められた「大鳥居」は高さ約20mと木造では日本最大級！さらにご本殿・東宮・西宮といった安土桃山時代～江戸時代初期に建てられた豪華絢爛な社殿に心をうばわれることでしょう。でもこの北口浅間神社には忘れてはいけない境内社があります。それは諏訪神社！実は富士吉田は諏訪神社の神様が鹿島の神様との戦いにやぶれて諏訪湖へと逃げていく途中にしばらくとどまったといわれる場所なんです。最後にはこちらもお参りしましょう。

　このツアーは、各神社の参拝や洞窟・霊場の拝観・体験を目的としていますが、やはり参拝したら御朱印もいただきたいもの。無戸室浅間神社・小室浅間神社では書置きとなりますが参拝の朱印をいただけます。また忍野八海浅間神社では神社の状況にもよりますが最大で十社分の御朱印を授与いただけます。北口本宮冨士浅間神社では、浅間神社・諏訪神社両方の御朱印がいただけます。御朱印を集められている方にとってもプレミアムなツアーとなっています。「あの山が神だ・この水が神だ・その森が神だ・・・」古来自然の中に神様の存在を感じてきた人々の思いに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

【服装・靴について】
・履きなれた歩きやすい靴（運動靴）
・動きやすい服装

※各神社境内が広いですから、運動靴など履きなれた服装でお越しください。また船津胎内は大変せまい洞窟です。洋服が少しよごれることもありますので、胎内めぐりご希望の方は動きやすく多少の土などがついてもよい服装でおこしください。富士山麓の標高は８００ｍほどで東京と比べると気温が４℃ほど低いので防寒具もかならずお持ちください。