【2012年6月13日 : 富士山麓パワースポットめぐりツアー同行レポート】
初夏の陽気がただよう6月上旬、富士山麓のパワースポットをめぐる旅に出掛けました。
富士山、日本人が誰もが一度は登ってみたいと思う山でしょう。
江戸時代の人々もそうでした。江戸の街から遠く見える富士山に人々は憧れを抱きました。
そして、富士講と言われる組織をつくり、お金を積み立て、集団で富士山に挑みました。
まさに、富士山は信仰の山だったのです。
富士山の周りには、人々が登山の前後に立ち寄ったと伝えられる、
神社や泉、滝などのパワースポットが多く存在しています。
このツアーは、富士山を山梨県側から静岡県側にぐるっと一周しながら
それらのパワースポットをめぐるツアーです。
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早朝、東京駅、新宿駅でお客様に乗車いただいたバスは
09時すぎには、富士山北口の浅間神社に到着。
北口浅間神社は、およそ2000年前、ヤマトタケルが「富士山は北側から登るのがいい」
と言ったという伝説にまつわる神社です。
ここは、古くから、吉田口登山道を経由して富士山に挑む人々の拠点となってきました。
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参道の両脇には、堂々とした大きな杉が立ち並びます。
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そして本殿を参拝。歴史を感じさせる重厚な建物です。
神社の脇からは、吉田口の登山道が山頂に向かって一直線に延びていきます。
『江戸時代の人々がどんな気持ちでこの道を通ったんだろう』そんな想いを抱かずにはいられませんでした。
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この他にも境内には、吉田の火祭りに使われる
「赤い富士山」のお神輿なども展示されていました。
次は、富士山の湧水溢れる、忍野八海へ。
ここは、もともと忍野湖という湖だった場所。
いつしか、湖が干からび、現在のような8つの泉になりました。
特に一番湧水量の豊富な『涌池』のそばに立つと、不思議と気持ちが澄んでくるように感じられます。
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少し青さを感じさせる水の色。
とめどなくあふれでる湧水。
実は、涌池の深さは7Mくらいあり、池の底には複雑な洞窟が広がっているのです。
池をのぞきますが、洞窟の奥は暗く、よく見えませんでした。
湧水に手をつけてみました。 予想通り、冷たくて気もちよいです。
湧水の横にある看板には、『ちょっとだけ触るのはダメよ。30秒つけてね』
というユーモラスな看板がありましたが 冷たくてとても30秒つけているのは無理でした。
ここで、プチ情報。
忍野八海の中心部に、『中池』という大きな池があります。
お土産屋さんが立ち並ぶ中にどーんと存在する大きな池です。
でも、間違えてはいけません。
自然にできた泉である他の8つの池とは異なり、この池は後年に
とあるお土産屋さんが作った人工の池。 八海の一つではないのです。
中池で満足せずに奥に進みましょう。
中池を脇に見て、さらに歩くと出会えるのが『銚子池』と『お釜池』です。
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この2つの池は、忍野の中心部から離れている分、人が少ない池です。
人が少ない分ひっっそりと静かで、神秘的な雰囲気が味わえます。
時間のある方はぜひこちらまで足を延ばしてくださいね。
バスへと帰る道すがら、涌池近くで、焼きたてのよもぎ餅を売っているおばちゃんを発見しました。
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1個100円。焼きたてをいただきます。
よもぎの風味がそのまま伝わる素朴な味でした。
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おばちゃんの傍らには大量のよもぎの葉っぱが置いてありました。
お餅は、生地からすべてが手作りだそうです。
美味しいのも納得ですね。 気が向いたときに餅を焼いてお店を出すそうなので
みなさんぜひ探してみてください。積まれた大量のよもぎの葉っぱが目印ですよ。
忍野八海を出発すると、バスは富士山北側の裾野をぐるっと一周するような
ルートを走り、「白糸の滝」を目指します。
晴れていれば、左には常に富士山の雄姿が拝めるはずなのですが
この日はあいにくの雨で、残念ながらなにも見えず。
しかし道は、限りなく広がる樹海の中を進みます。
右手には精進湖や本栖湖などの富士五湖の姿を見ることもできます。
こういった自然を通して、お客様に日本一の山の懐の深さを感じていただけのではないかと思います。
この日は時間に余裕があったので、途中道の駅「朝霧高原」で昼食休憩をとりました。
(※道路状況によっては立ち寄らない場合もあります)
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朝霧高原は富士山のちょうど西側に広がる牧草地帯。
牧場に牛がのんびり歩いていたり、パラグライダーを楽しむ人がいたりと、 のどかな風景が広がります。
そんな道の駅「朝霧高原」の名物はやっぱり乳製品!
売店には牛乳やソフトクリームが並びます。
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レストランでは朝霧高原育ちのヨーク豚のお肉を使った「肉丼(550円)」もいただけます。
私は、ソフトクリームをいただきましたが、高原の風に吹かれながらのソフトクリームは格別でした。
周辺には富士山を望む展望台もあります。
皆さん、散歩をしたり、ベンチに座っておしゃべりしたりと、思い思いにのんびりと時間を過ごされていました。
道の駅で腹ごしらえをしたところでいよいよ、「白糸の滝」へ。
白糸の滝は、富士山の湧水がいくつもの筋になって流れ落ちる、とても幅の広い滝です。
バスの駐車場から滝までは、お土産屋が立ち並ぶ道を5分ほど歩きます。
店が途切れた所に、白糸の滝を見るためにの展望台があります。
こちらからも十分滝を眺められますが、より滝を身近に楽しみたいのなら、そのまま階段をおりて
滝壺へむかいましょう。 階段を降りたところにある橋からは滝を正面に見据えることができます。
ここはちょっとした記念撮影スポットになっていました。
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橋を渡ってさらに進むと、滝の水しぶきもかかる滝壺近くまで到達できます。
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空気はひんやり。
売店の方に聞いた話では、バスの駐車場との気温差は10℃近くもあるそうです。
文字通り滝つぼはマイナスイオンたっぷりなのでした。
バスの駐車場の近くには「音止めの滝」という滝もあります。
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この滝は、白糸の滝とは一味違います。
白糸の滝が名前の通り「糸」の集まった滝であるのに対して、
音止の滝では、一本の川がそのまま、まとめて「ドーン」と流れ落ちています。
滝の音がすさまじく、とても迫力がありました。
繊細な白糸の滝と勇壮な音止の滝。
ここは2つの違ったタイプの滝を一度に楽しめるスポットなのです。
最後は、全国に存在する浅間神社の総本山。
富士宮市にある「富士山本宮浅間大社」です。
本日最初にお参りした「北口浅間神社」が山梨県側「吉田口」登山道の
拠点であったのに対して、こちらは「富士宮口」登山道の拠点です。
雰囲気も「北口」の浅間さんがうっそうとした森の中に位置していてひっそりとしていたのに対して
「本宮」の浅間さんは、富士宮の街の中に位置していて比較的にぎやかです。
さすがは、駿河の国一宮といわれるだけあって
朱塗りで立派な本堂や楼門には圧倒されました。
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現在、存在する建物の多くは、1603年以降、徳川家康が寄進したものなのだそうです。
400年間のあいだ富士山を登る人々を見つめ、地元の人々の信仰を集めてきたわけですね。
本堂にお参りしたら、向かって右に進みます。
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「湧玉池」は登山者が身を清めたといわれている泉。手も浸すことができます。
忍野と同じく、湧水によって構成されているので、水はとても冷たかったです。
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さあ時間はもう夕方。
小腹もすいてくる頃なので、軽食スポットも紹介しておきましょう。
駐車場から境内へつづく参道から、少し脇にそれたところに「お祭り広場」というところがあり
さまざまな屋台が出店しています。
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お勧めはなんといっても富士宮焼きそば!
見ためは普通の焼きそばとさほど変わりませんが、独特の出汁がきいていてたまりません。
他にも、あんこの美味しいお団子や、ちくわ・はんぺんなどがありました。
帰路は、話題の新東名・そして東名高速を利用して、新宿駅・東京駅を目指すのみ。
渋滞もなく快適なバス旅で18時頃には都心に到着しました。
お客様からは
「短い時間にたくさんのパワースポットがまわれて気分がよくなった。リフレッシュできた」
「これを機に今度は富士登山に挑戦したい」
「今度は伊勢神宮にも行ってみたい」
「富士山がみえなくて残念だったけど、浅間大社で祈祷がうけられてよかった」
などという声をいただきました。
今度は、天気のいい日にぜひ参加してくださいね!
1日ありがとうございました。
*撮影のご協力をいただきましたお客様に感謝致します。 ありがとうございました。
四季の旅では、お客様おひとりおひとりの思い出に残るような旅になるよう努めさせていただきます。
体調管理には十分気を付けて、無理をなさらずにご旅行を楽しんでください。
スタッフ一同、皆様方とお会いできる日を楽しみにしております。
この記事を書いた人
高橋 早紀
ぜひ四季の旅のツアーに一度遊びに来てください!個性溢れる添乗員が笑顔でお客様をお迎えいたします♪