らくらくプランとは、夜9時に東京駅鍛冶橋駐車場を出発。全区間で高速道路を使いスキー場を目指し、深夜1時~2時ごろに宿に入って仮眠をとる行程のプランのこと。四季倶楽部独自のプランで、通常の夜行運行でスキー場を目指すプランに比べて、宿で仮眠ができる分「らくらく!」なんです。
さて、出発の東京駅鍛冶橋駐車場。定刻の夜9時にはお客様が全員集合して元気に出発。すぐに首都高にのってびゅんびゅん飛ばし、21時45分には三芳PAにて最初の休憩です。ここで車内を消灯。宿で布団が待っているとはいえ、深夜着になるためバスの中でも仮眠タイムです。23時30分頃、上信越道の佐久平PAにて2度目の休憩。雪はまだないですが、すでに長野県。寒くてバスから降りるのがちょっと辛かったです。
深夜1時、妙高高原インターにて高速道路を離脱。15分ほど山道を登って妙高杉の原スキー場の宿「スポーツプラザ四季」さんへ。宿の方はすでに寝ていますが、入口にお客様の部屋の鍵と、朝食の時間などの案内を書いておいてくれるので深夜着でもとてもスムーズです。この宿に泊まる元気な男子大学生3人組みと「御休みなさい!」とお別れし、次のスキー場へ向かいます。
15分ほど走ると、池の平スキー場。池の平のお宿は、通常プランだとツアーバスが発着する「ランドマーク妙高高原」からシャトルバスでの移動になるのですが、今回のらくらくプランの場合、深夜到着でシャトルバスがないため宿の送迎車での移動になります。「お疲れ様―!待ってたよー! 」池の平の宿泊先となる「ロッジめぼうき」さんと「ペンションイチロー」さんのそれぞれのオーナーが送迎用の車を出して迎えてくれました。どちらの宿もオーナーの人柄があたたかく、アットホームな宿です。
最後に赤倉スキー場のバスターミナルに到着。時間は1時40分くらいになります。赤倉の宿「ホテル対山」さんと「旅館 赤倉荘」さんへは同行スタッフの僕が歩いて案内をします。この日は大雪警報発令中につき、赤倉の温泉街のなかも巨大な除雪車がフル稼働。おまけに路面は昼間に少し解けた雪が凍りつきツルツル。細心の注意を払って進みました。
今回スタッフの僕が泊めていただく宿は「ホテル対山」さん。それぞれの宿へお客様を案内したあと、自分もフロントにおかれた鍵を受け取り、部屋へと向かいます。なんと部屋の暖房もあらかじめつけておいていただけたため、部屋の中はぽっかぽか。バスの中でも仮眠をとりましたが、やっぱりあたたかいベッドで横になるのは格別で、すぐにスヤスヤ寝てしまいました。
らくらくプランには、到着後の朝食もついています。美味しい朝食をいただいたあと、いよいよゲレンデへ。赤倉には「赤倉温泉スキー場」と「赤倉観光リゾートスキー場」と2つのスキー場があるのですが、今回は「赤倉観光リゾートスキー場」へ。このスキー場は長さが2キロ以上ある長いゴンドラをメインに、フード付きの高速リフトがほぼ全コースを網羅し、とっても快適に滑れるスキー場です。特に今回は冬将軍襲来中のため、とても寒かったので「フード付き」リフトがうれしかったです。
新雪が30センチ積もっていたので、パウダーを求めてオフピステ(圧雪されていないこと)のコースを真っ先に滑ります。赤倉観光リゾートでオフピステといえば「チャンピォンAコース」 です。かなり斜度があり、普段であれば怖さを感じるところです。しかし、この日は新雪でふわふわ!転んだり埋まったりしながらも楽しく滑ることができました。
お昼ご飯は、ゲレンデ中腹、ゴンドラ山頂駅付近にあるレストラン「エートル」で食べることにしました。このレストラン「ゲレンデで1番旨いラーメン」をキャッチフレーズにしていて、ラーメン系のメニューが豊富。おすすめはマーボー豆腐のあんかけをかけた名物「エートルラーメン」ちょっと辛いマーボーの味がゲレンデで冷えた体を温めてくれます。でも今回僕がチョイスしたのはひき肉がたっぷり入ったこちらも辛い「坦坦麺」こちらも、スープがとっても美味しくて飲みほしてしまうほどでした。また。このレストランエートルでは、スリッパが用意されていて、スキー・スノボードブーツを脱いでくつろぐことができます。ドリンクバー(300円)も用意されているので滑りつかれて「ゆっくり休憩したいなあ」と思ったときに立ち寄るのもいいかもしれませんね。
そして夜。「ホテル対山」さんのオススメポイントは、なんといっても赤倉温泉源泉かけながしの大浴場です。ちょっと色がついたお湯からは硫黄の匂いがたちこめます。大浴場にはいると滑ってカチカチになった体がゆっくりとほぐれていくようで最高でした。このお風呂は「対山」に泊まった場合はチェックアウト後も無料で入ることができますし、他の宿に泊まった場合も有料ですが日帰り入浴することができるので赤倉にきた際はお勧めです。
夕食は18時から。メンチカツ・焼き魚・焼肉・などがっつり系のメニューでお腹いっぱい。女性の方にはお腹パンパンで食べきれないほどのボリュームでした。
赤倉の温泉街は夜もにぎやかです。お土産屋さんも夜10時頃まで店を開けていてくれるのでお酒の買い出しも困らないし、食べ歩きも楽しいです。
この日は、同宿のみなさんと、温泉街で買った地ビール「妙高高原ビール」を片手に飲み明かしました。妙高高原ビールは「ダーク」「ヴァイツェン」「ピルスナー」の3種類がありますが、どれも麦の香りがするとっても飲みやすいビール。あたたかい室内で、窓の外にだしてキンキンに冷やした地ビールを飲む。冬ならではの贅沢な時間でした。
最終日、15時半に赤倉スキー場を出発。大雪のためバスの乗務員さんはチェーンを巻いて徐行運行。
池の平・杉の原を往路と逆に経由して、20時30分ごろ新宿駅に到着しました。往復運転してくれた東洋観光バスの乗務員さんにみんなでお礼をいって解散しました。
今回は、どのスキー場も新雪パフパフの状態。上級者の方にとっては最高の状態でしたが、初めてスノーボードをする方にとってはちょっと滑りにくかったそうです。でも妙高高原ならではの優しく広―いバーンで、どのスキー場のお客様にも楽しんでいただけたようでよかったかな、と思いました。また、「通常の夜行バスのツアーよりしっかり寝られるから、いい状態で滑れたかなあ」とおっしゃる方もいました。シーズンはまだこれから。皆さんも「らくらくプラン」を利用して、ぜひ滑りにきてください。
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この記事を書いた人
高橋 早紀
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