この記事は、「紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車」日帰りバスツアーの紹介記事です(2024年11月21日参加)。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
トロッコわたらせ渓谷号の日帰りバスツアーは、四季の旅を利用すれば、紅葉シーズンの混雑時でも座席が予約されているので安心です。
窓ガラスのないトロッコ車両を吹き抜ける心地よい風と、目の前いっぱいに広がる渓谷の絶景が、あなたを待っています!
また、幽玄の美をたたえた縁結びの足利織姫神社と、日本三大イルミネーションの一つ、あしかがフラワーパークの「光の花の庭」にも訪れます。
目次
トロッコわたらせ渓谷号とは?
「紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車」日帰りバスツアーに出発する前に、まず初めに、わたらせ渓谷鉄道、トロッコわたらせ渓谷号について説明します。わたらせ渓谷鉄道とは?
わたらせ渓谷鉄道は、栃木県の間藤駅から群馬県の桐生駅まで全長44.1kmを結ぶ鉄道で、片道約1時間30分の旅を楽しめます。今回のバスツアーでは、神戸(ごうど)駅から大間々駅までの51分間、渓谷美を満喫できます。
トロッコわたらせ渓谷号
トロッコわたらせ渓谷号には、窓ガラスのないトロッコ車両と窓ガラスのある車両があります。今回のバスツアーでは、トロッコ車両に乗車します。心地よい風を感じながら、わたらせ渓谷の絶景を楽しめる開放感と爽快感は、きっと忘れられない特別な体験になるでしょう!
わたらせ渓谷鉄道の歴史と沿線ルート
もともと足尾銅山で産出された銅を運ぶために建設された鉄道で、渡良瀬川沿いを蛇行するルートが美しい渓谷の景観を形成しています。わたらせ渓谷鉄道の魅力と絶景スポット
桐生駅(群馬県桐生市)から間藤駅(栃木県日光市)までは標高差が約550mあり、四季折々の景色をじっくり楽しめる魅力があります。特に、水沼駅から本宿駅間の「古路瀬渓谷」(今回乗車区間)と、原向駅から沢入駅間の群馬・栃木県境付近は必見です。紅葉の鮮やかな彩りと川面に映る美しいコントラストが広がる絶景スポットとして知られています。
それでは、「紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車」日帰りバスツアーに出発しましょう。
神戸(ごうど)駅からトロッコわたらせ渓谷号に乗車
東京駅を11時15分に出発し、羽生PAで1回のトイレ休憩をし、群馬県みどり市の神戸駅に着いたのが、14時15分でした。わたらせ鉄道は人気があり、すでに四季の旅バスツアーでない観光バスが3台到着していました。
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トロッコわたらせ渓谷号では、窓ガラスのないトロッコ車両と窓ガラスのある車両のどちらにも自由に移動できます。そのため、混雑時には窓ガラスのない車両の席を確保するのが大変です。
しかし、添乗員さんから、今日は窓ガラスのない車両は指定席になっていると聞いていたので安心です。
ただ、紅葉が四分から五分とのことで、今年の紅葉は本当に遅いな、と感じます。
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神戸駅は思っていたよりも小さく、かなり田舎の駅という風情があります。
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駅の待合室は、すでにいっぱいのお客様です。
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こちらは線路側から見た神戸駅。表側よりもさらに風情のある佇まいです。
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四季の旅以外のバスツアーのお客様も次々にホームにやってきます。
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神戸駅には、列車をそのまま使ったレストラン清流があります。時間があれば、軽食でも食べてみたい雰囲気です。
トロッコわたらせ渓谷号は、神戸駅を14時46分出発!
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トロッコわたらせ渓谷号が入ってくると、一斉にスマホが掲げられ、みんな鉄オタになります。
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栃木県の間藤駅方面から窓ガラスのない車両に乗車した人々は神戸駅で下車し、その後、神戸駅からは四季の旅や他の旅行会社によるバスツアー客の指定席となります。
個人で来ていた人々は、残念ながら窓ガラスのない車両には座れませんでした。つくづくバスツアーで良かったと思いました。
また、四季の旅の場合、景色の良い側(進行方向左側)と反対側の席は、途中の水沼駅で入れ替わります。これで、全員が平等にわたらせ渓谷の景色を楽しめます。
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全員が指定席に着くと、いよいよ神戸駅を出発します。
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私の席は渡良瀬川が見える左側で、進行方向に向いた席でした。このように、列車の進行方向を間近に感じられるのが魅力です。
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天気は秋晴れ、窓から流れてくる風も冷たくなく、とても爽快な気分です。
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すぐ目の前にある紅葉が、近すぎて画像がぶれてしまいます。でも、臨場感があっていいでしょ。
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花輪駅があるみどり市東町は、童謡「うさぎとかめ」を作詞した石原和三郎先生の生誕地です。駅のホームにはウサギとカメの像が設置されており、列車の発着に合わせて「うさぎとかめ」のメロディーが流れるそうです。
しかし、花輪駅は通過駅のため、ウサギとカメの像を見ることができませんでした。
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紅葉が四分や五分でなければ、まさに絶景の写真が撮れていたでしょうか?
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水沼駅で左右の席替え
わたらせ渓谷を眺められる座席は進行方向の左側です。今回のバスツアーでは、水沼駅で指定席の左右入れ替えがあり、バスツアー参加者全員が渓谷の美しい景色を楽しめます。
反対側の車線には、わたらせ渓谷鐵道の普通車両が停車しています。
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水沼駅からの紅葉の方が少し進んでいるようで。また、水沼駅から本宿駅間の「古路瀬渓谷」は、わたらせ渓谷鐵道の絶景ポイントの一つだそうです。
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私の座席は右側になってしまったので、左側の人々に迷惑をかけないように、席を立って撮影してみましたが……
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……という間に、トロッコわたらせ渓谷号は大間々駅に近づいてきました。
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トロッコわたらせ渓谷号の51分間の乗車時間は、わたらせ渓谷を眺めていると、あっという間に過ぎてしまいました。
トロッコわたらせ渓谷号は、大間々駅に15時37分着
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トロッコわたらせ渓谷号にお別れです。次回があれば、栃木県の間藤駅から群馬県の桐生駅までの全長44.1kmを、約1時間30分かけて乗りたいと思いました。
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足利織姫神社は幽玄の美の中に佇む!
大間々駅を15時55分ごろ出発し、16時45分に足利織姫神社前の駐車場に到着しました。滞在時間は40分です。
一の鳥居(本坂)
社殿までは一の鳥居から本坂の229段を登ると約5分、鳥居の左方向にある縁結び坂(写真・下)の七色の鳥居から登ると約7分です。この季節、16時45分はかなり暗く、40分後には日が暮れてしまいます。一の鳥居から本坂にはいくつか照明があるため、明るいうちに今回は七色の鳥居から社殿に上がることにしました。
※掲載した写真は、実際より明るく修正しています。
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縁結び坂入り口
縁結び坂入口の鳥居の向こうに紫色の鳥居が見えます。ここから七色の鳥居を上がり、約7分で社殿に到着します。急げば5分で登ることも可能です。縁結び坂:七色の鳥居と7つのご神徳
七色の鳥居についての説明札(写真・下)は坂の上部にあります。通常であれば、一の鳥居から本坂を上がって参拝した後、七色の鳥居を降りてくるのではないでしょうか。なお、この立札の説明順に七色の鳥居があるわけではありません。
下からの鳥居の順番は、①紫色、②緑色、③若草色、④赤色、⑤黄色、⑥青色、⑦朱色です。
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
それぞれの鳥居の側にある立札
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①紫色:よき経営と縁結び
②緑色:よき知恵と縁結び
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③若草色:よき学業と縁結び
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④赤色:よき人と縁結び
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⑤黄色:よき健康と縁結び
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⑥青色:よき人生と縁結び
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⑦朱色:よき仕事と縁結び
七色の鳥居を全て登り切ると本坂の階段に出ます。左側には社殿へ続く階段が見えてきます。足利織姫神社:社殿とご由緒

幽玄な美に包まれた足利織姫神社の社殿
足利市は1200年以上の織物の歴史を誇る町ですが、かつて機織の神を祀る神社がありませんでした。そこで1705年、足利藩主の戸田忠利が伊勢神宮にゆかりのある、天照大神(アマテラスオオミカミ)の絹の衣を織ったとされる織物の神・天御鉾命(アメノミホコノミコト)と天八千々姫命(アメノヤチチヒメノミコト)を八雲神社(現在の足利市通4丁目)に合祀しました。
その後、1879年に織姫山の中腹に遷宮され、織姫神社として祀られるようになりました。
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【ご祭神】
天御鉾命(アメノミホコノミコト)
天八千々姫命(アメノヤチチヒメノミコト)
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恋人の聖地モニュメント愛の鐘(写真・上)と7つのご神徳を表した七色の吹流しです(写真・下)。
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

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一の鳥居に着く頃には、もうすっかり日が暮れていました。
次の目的地は、今日最後の観光地あしかがフラワーパークのイルミネーション「光の花の庭」。日本三大イルミネーションの一つとして知られるこのスポットへの期待に胸が高まります。
あしかがフラワーパークのイルミネーション2024
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あしかがフラワーパークには、17時25分着。自由時間は90分あるため、じっくりと『光の花の庭』を鑑賞できます。
ひとまず腹ごしらえ
今回の行程では、ゆっくりと昼食を取る時間がありませんでした。そのため、到着後まず「ひもかわうどん(900円)」で腹ごしらえをしました。幅3cm以上の極太うどんと大きなエビのかき揚げが特徴で、見た目もインパクト大。さらに野菜が多く、つゆはさっぱり系で、とてもヘルシーでした。
その他のメニューも多彩で、栃木県のご当地ラーメンである佐野ラーメン、横浜豚骨醤油ラーメン、ゆばラーメンのほか、日光ゆば餡かけ炒飯、ポテト入り焼きそば、肉巻きおにぎりなどがあります。
「光の花の庭」5つの見どころ
あしかがフラワーパークのイルミネーションは、日本三大イルミネーションおよび関東三大イルミネーションの一つに数えられます。毎年冬には「光の花の庭」と題したイルミネーションイベントが開催され、今年は2024年10月18日から2025年2月16日までの期間、広さ約10万㎡の園内に500万球以上の光が彩る壮大な展示が行われています。
それでは、園内を巡ってみましょう。以下の説明と合わせて、園内マップを参照するとわかりやすいです。
>>園内マップpdfはこちら
見どころ①奇蹟の大藤

夕食後、うす紅の棚を抜けて(写真・上)、奇蹟の大藤に向かいます。

あしかがフラワーパークのシンボルである奇蹟の大藤は、樹齢160年を超える藤の木で、600畳敷きの広大な藤棚を誇っています。その藤棚をイルミネーションで再現しており、感嘆の声が上がる美しさです。


一つひとつの花びらも、ただの電球ではなく藤の花を模したLEDが使用されており、細部へのこだわりが感じられます。

見どころ②光のふじのはな物語

園内のほぼ中央にあるうす紅橋を渡ると(写真・上)、正面にきばな藤のトンネルが現れます(後述)。このトンネルを抜けると、右手には光のふじのはな物語、左手には光のピラミッドが広がります。
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光のふじのはな物語
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光のピラミッドの左奥にはフラワーキャッスルが小さく見えますが、実際には徒歩3分ほどで到着できます。
見どころ③フラワーキャッスル
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フラワーキャッスルは、童話の世界から飛び出したようなデザインのお城で、周囲に広がる光の花畑と相まって非常に美しい景観を楽しめます。
このイルミネーションは、来場者に物語性を感じさせる構成になっており、光のバラ園や奇蹟の大藤をテーマにした作品が含まれています。
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フラワーキャッスルの2階には上がることができ、恋人や家族連れにとって、絶好の撮影スポットとなっています。
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見どころ④きばな藤のトンネル
フラワーキャッスルから光のピラミッドへ戻ると、右手に高さ25mのイルミネーションタワーと左手に先ほどは中を通らなかった全長80mのきばな藤のトンネルがあります。
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5月に咲くきばな藤は非常に珍しく、美しいものですが、この光のトンネルもまた、いかにもイルミネーションらしい華やかさを感じさせます。
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きばな藤のトンネルを抜けると、生命の樹とみんなの地球のエリアに出ます。
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この生命の樹は映画『アバター』の「魂の木(エイワ)」を連想させ、幻想的な雰囲気が漂っています。
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左の船には乗ることができ、特にお子様に大人気。撮影の順番を待っている家族の姿が多く見られました。また、水面に映るイルミネーションも美しいですね。
見どころ⑤白藤のトンネル
生命の樹から帰路に向かう途中で見られるのが、全長80mの白藤のトンネルです。
奇蹟の大藤と同じく、花を模したLEDはとても繊細な作りです。
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そして、白藤のトンネルを抜けた後は、再び奇蹟の大藤を振り返りつつバスに戻りました。時刻は午後19時過ぎでした。
紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車のまとめ
「紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車」日帰りバスツアーでは、窓ガラスのないトロッコ車両に乗車。吹き抜ける心地よい風を感じながら、目の前いっぱいに広がる渓谷の絶景を堪能できました。また、縁結びで知られる足利織姫神社や、日本三大イルミネーションの一つ、あしかがフラワーパーク「光の花の庭」にも立ち寄る充実の日帰りバスツアー。秋の美しさを全身で楽しむ特別な1日を満喫できました!
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紅葉のわたらせ渓谷鉄道トロッコ電車・他バスツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。