この記事は、「真っ赤に染まるモコモココキアと磯前神社両参りバスツアー」の紹介記事です(2024年10月12日参加)。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
秋のひたち海浜公園でモコモココキアを観賞し、大洗磯前神社と酒列磯前神社を両参りするこのバスツアーは、秋を満喫したい方や神社好きな方にも大変満足していただける、四季の旅ならではのお得なプランです。
ひたち海浜公園の真っ赤に染まるモコモココキアは、4月のネモフィラが春の象徴であるように、今や秋の象徴となっています。
また、大洗磯前神社と酒列磯前神社のご由緒は一つの言い伝えに基づいており、二柱の神が舞い降りた「神磯」にある鳥居は、大洗町のシンボルになっています。
それでは、真っ赤に染まるモコモココキアと磯前神社両参りバスツアーに出発しましょう。
目次
みはらしの丘〜真っ赤に染まるモコモココキア
バスは東京駅を7時45分に出発し、友部SAで休憩後、ひたち海浜公園の海浜口・風のゲート前駐車場に10時に到着しました。これから約90分間が自由時間になります。まずは添乗員さんの案内で、みはらしの丘まで案内してもらいます。所要時間は、徒歩約10分です。
海浜ゲートから5分ほど歩くと、左側に大きな空間が広がっています。秋を感じさせるススキ、いやパンパスグラスはのびのびとまっすぐ天に伸びています。
よく晴れた秋空の下、広大な空間を歩くのはとても気持ちがいいですね。
はまかぜ橋が帰りの目印!
みはらしの丘のすぐ手前に「はまかぜ橋」が見えてきました。帰りは各自でバラバラに戻ってくることになりますので、迷わないようにこの橋の位置をよく覚えておきましょう。
まだ10時過ぎですが、すでにたくさんの観光客がみはらしの丘を登っています。
今日は乗りませんが、ひたち海浜公園には園内周遊するシーサイドトレインと期間限定列車が走っています。写真上は臨時停留所「みはらしの丘」です。
臨時停留所「みはらしの丘」の左には、いろいろなお店が軒を並べています。
では、みはらしの丘を登っていきましょう。この辺りではコスモスが多く咲いており、さらに登っていくとコキアが広がっています。
コキアは、室内を掃除するホウキの材料として使われていましたが、現代では掃除機が普及しているため、ホウキ自体を知らない方もいるかもしれませんね。こちらにホウキの写真を載せておきますので、ご参考にどうぞ。
みはらしの丘の上から、登ってきた道を振り返ってみました。はまかぜ橋や臨時停留所「みはらしの丘」、お店の立ち並ぶテントなどを一望することができます。
みはらしの丘の頂上
次に、左方向に歩いていきましょう。遠方の中央奥に見えるのが、みはらしの丘の頂上になります。
また、右側には遠くに海岸が広がっています。手前に咲いているオレンジ色の花はジニアと呼ばれ、美しく彩りを添えています。
数年前までは、「みはらしの鐘」という鐘が設置されていて、これを鳴らすと幸せになると言われていました。そのため、多くの人々が行列を作って鐘を鳴らしていたものです。鐘がないのが、ちょっと寂しいですね。
それでは、みはらしの丘の頂上へと登っていきましょう。
みはらしの丘の頂上から、四方に広がる素晴らしい眺望をゆっくりと堪能しましょう。海岸沿いには常陸那珂火力発電所や常陸那珂臨海工場が見え、その風景がまた一つの見どころとなっています。
反対側を見下ろすと、遠くには中央ゲート付近の大観覧車が見えます。この眺望から、ひたち海浜公園の広大さがよく分かりますね。
そして、みはらしの丘を下っていきます。写真では、正面の木立を目指してジグザグに降りていく様子が確認できます。この木立には休憩所があり、その先には里の家や古民家があります。
コキアの質感がよく分かりますね。そのユニークな形状と柔らかな見た目が、まるで自然のアートのようです。
頂上付近では、メインとなるのはコキアですが、コスモスも咲いており、彩り豊かな景観を楽しむことができます。
ススキがそよ風に揺れ、秋の気配を感じさせます。
これで、みはらしの丘を一通り歩き終えました。ここまでの所要時間は約50分ですので、まだ90分の自由時間には余裕があります。
それでは、休憩所の先にある里の家や、古民家の旧土肥家住宅を見学しましょう。
里の家と旧土肥家住宅
里の家
「なつかしい村の風景と活動」をテーマにしたこのエリアは、江戸時代から昭和にかけての農村風景を再現しています。畑や雑木林と一体化した景観の中で、四季折々の暮らしを通じて、ふるさとの懐かしい生活を継承しています。
旧土肥家住宅
この住宅は、17世紀中期に建てられた主屋と、1706年に建てられた隠居屋を平成22年に国営ひたち海浜公園に移築復元したものです。
二棟の建物はいずれも県内で最古級のもので、歴史的・学術的な価値が非常に高く、直屋形式の古民家として保存されています。2018年12月には、茨城県指定有形文化財に指定されました。
二棟の旧土肥家住宅と里の家
「どこでもドア」ならぬ、不思議なドア?
そば畑を背景にした、ドラえもんの「どこでもドア」ならぬ不思議なドアが設置されています。みはらしの丘に訪れた際には、このドアがどこにあるのか、ぜひ探してみてくださいね。
那珂湊おさかな市場〜昼食の3つの楽しみ方
ひたち海浜公園を出発し、那珂湊おさかな市場の森田水産の駐車場には11時50分に到着しました。これから70分間の自由昼食です。おさかな市場ということで、鮮魚やお刺身はとびきり新鮮で、しかもお手頃な価格で販売されています。市場のおすすめの鮮魚をぜひお土産にしましょう。
それでは、昼食の3つの楽しみ方をご紹介します。
- 森田水産での回転寿司か和食レストランを選ぶ
- 秋の海鮮丼は多すぎて迷ってしまうほど!
- とびきり新鮮な岩牡蠣、海鮮焼きなどの食べ歩き
1. 森田水産での回転寿司か和食レストランを選ぶ
森田水産には、回転寿司と和食レストラン(2階)があります。和食レストランの主なメニューは、一般的な刺身定食と海鮮丼です。今回は、すぐ2階に上がり、刺身定食(松)を選びました。
その理由は、那珂湊おさかな市場の楽しさを皆さんに紹介するために、早めに昼食を済ませたかったからです。
2. 秋の海鮮丼は多すぎて迷ってしまうほど!
食後、駐車場とは反対側に出て、右方向を見てみると、「那珂湊おさかな市場」の看板を確認することができますね(写真上・左)。
ここには多数の食事処が集まっており、様々な刺身定食、煮魚定食、焼き魚定食、特に海鮮丼・フライ天丼の種類が豊富です。
3. とびきり新鮮な岩牡蠣、海鮮焼きなどの食べ歩き
なんといっても、都会の和食屋や居酒屋ではあまり見かけない岩牡蠣を、生でその場でむいてもらえるのは魅力的です。
岩牡蠣に加えて、うに貝焼きや車海老の塩焼き、丸一匹入ったイイダコのたこ焼きも味わえば、大満足の昼食となることでしょう。
黄金色のうに貝焼
車海老の塩焼き
丸一匹入ったイイダコたこ焼き
では、お腹もいっぱいになったところで、次の酒列磯前神社と大洗磯前神社に向かいましょう。酒列磯前神社〜タブノキの参道を歩く
酒列磯前神社の駐車場には13時25分に到着しました。これから40分間が自由時間です。最初に、酒列磯前神社と大洗磯前神社のご由緒を簡単に紹介します。
平安時代の歴史書『日本文徳天皇実録』によると、斉衡3年(856年)12月29日に、現在の神磯の地(神磯の鳥居がある場所)にご祭神である大己貴命(オオナムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)が降臨されたと記されています。
「我は大己貴命と少彦名命である。かつてこの国を造り終え、東海に去ったが、今再び民を救うために戻ってきた」
とのお言葉が、酒列磯前神社と大洗磯前神社の創建の由来として伝えられています。
それでは、酒列磯前神社を参拝しましょう。
バスは拝殿のすぐ近くの駐車場に到着しますが、そこからすぐに拝殿に向かわず、ぜひ3分ほど歩いたところにある鳥居から参道に入りましょう。
酒列磯前神社の参道は約300mにわたりタブノキが主なトンネルとなっており、その光景は見応えがあります。また、清浄な空気感に満ちていて、歩くたびに心が洗われるような感覚を味わえます。
参道はタブノキのトンネル!
鳥居から入ってほんの数メートル進むと、タブノキがトンネル状になった参道になります。
この参道を歩くことで、まるで心身が浄化されるような感覚になります。呼吸をゆっくり深くしながら、自然のエネルギーを感じて歩きましょう。
タブノキは、クスノキ科に属する常緑高木で、樹高は20~30メートルほどに成長し、厚みのある大きな葉が特徴です。この葉には薬効があるとされ、古くから民間療法で利用されてきた歴史があります。
また、タブノキは防風や防潮林としてもよく植えられ、その丈夫な木材は建築材としても活用されています。
向こうに見える鳥居をくぐると、正面に拝殿があります。そして、鳥居の数メートル手前には「海の見える鳥居」が左側にあり、撮影スポットとして人気を集めています(写真下)。
海岸と神社の風情が楽しめる絶好の場所ですので、記念にぜひ立ち寄って撮影してみてください。
鳥居をくぐると、左側に宝くじの高額当選者が寄付した幸運の亀像があります。この石像を撫でると金運がつき宝くじに当たると言われていますが、亀を撫でる前にするべき手順がありますのでご注意ください(後述)。
酒列磯前神社の拝殿
拝殿上部には「唐破風(からはふ) 棟鬼飾り」があり、その部分には「リスとぶどう」の彫刻が施されています。
この彫刻の作者は、なんと日光東照宮の「眠り猫」で有名な左甚五郎であると言われています。
幸運の亀をなでる手順
1. 拝殿で参拝する2. 社務所で金運のお守りをいただく
3. 亀の石像をなでる
たくさんのお賽銭が奉納されていますが、添乗員さんの話によると、お賽銭箱が用意されていない場所では、お賽銭を出さない方が良いとのことです。
神社によっては特定の設定があるため、無理にお賽銭を納めるのではなく、その場の決まりに従って心を込めたお参りを心がけるようにしましょう。
酒列磯前神社の本殿とご祭神
【主祭神とご神徳】
少彦名命(スクナヒコナノミコト)
少彦名命は、始源の神である造化三神の一柱、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)の指の間からこぼれ落ちた小さな神様と言われています。
少彦名命は大国主命(オオクニヌシノミコト)の国造りを助ける時、海の向こうから、なんとガガイモの皮で作った船に乗ってやって来たそうです。しかも、着ていたのは小鳥の皮の服でした。
さらに、少彦名命は医療薬学の祖神としての顔も持ち、ご神徳は「病気平癒」にあります。神話によれば、少彦名命は高天原から降り、山々を巡りながら薬草を探して病に苦しむ人々を癒やしました。
【配祀神(はいししん)】
大己貴命(オオナムチノミコト)、別名大国主命
酒列磯前神社・社殿全景
酒列磯前神社の御朱印
大洗磯前神社〜神磯の鳥居は大洗町のシンボル
酒列磯前神社から大洗磯前神社へ向かう車窓から見る海は、かなり荒れていました。
そして、車窓から一瞬のタイミングで大洗磯前神社の一の鳥居を写真に収めることができました(写真下)。通常訪れることのないので、これはラッキーでした!
大洗磯前神社の駐車場に着いたのは、14時30分。これから45分の自由時間です。
駐車場から徒歩1~2分で随神門に出ます。この門をくぐると、すぐ正面に拝殿があります。
大洗磯前神社の拝殿
拝殿で参拝を済ませた後、御朱印をいただき、まずは神磯の鳥居に向かいます。
波飛沫を浴びる神磯の鳥居はまさに絶景!
二の鳥居
随神門の前方にある長い階段を降りて行くと二の鳥居が現れ、道路を渡り、建物の間を抜けると神磯の鳥居が海岸の岩場の中に立っています。波飛沫を背にした神磯の鳥居は、穏やかな海面を背景にした時とは違い、荒々しさと力強さを感じます。
神磯の鳥居を見た後、再び二の鳥居から階段を上がり、拝殿の周りを散策しようと思います。
拝殿
大洗磯前神社の本殿とご祭神
拝殿に向かって左側から、後ろに回っていきます。
【ご祭神とご神徳】
大己貴命(オオナムチノミコト)
大己貴命は成長して大国主命(オオクニヌシノミコト)と名乗り、縁結びの神様となります。また、家内安全、厄除け、そして開運招福のご利益があると言われています。
大国主命の別名は大黒様です。また、大国主命の国造りを手助けしたのが、一寸法師のモデルとなった配祀神の少彦名命です。
【配祀神(はいししん)】
少彦名命(スクナヒコナノミコト)
大洗磯前神社の末社併合奉斎殿
本殿の東西には「末社併合奉斎殿」があります。この社殿は、境内の各所に鎮座していた末社を東西にまとめて祀った神社で、それぞれ三社が祀られています。西殿(拝殿に向かって左後方)は、以下の三社を祀っています。
大杉神社:ご祭神は商売繁盛や五穀豊穣の神様
水神社:水の安全や豊作を祈る神社
八幡宮:ご祭神は武運長久や勝負事の神様
東殿(拝殿に向かって右後方)は、以下の三社を祀っています。
大神宮:天照大神を祀り、国の守護や繁栄を祈る神社
静神社:静御前を祀り、芸事や舞の神様として崇められる神社
水天宮:安産・子授けのご利益がある神社
拝殿前の両側に置かれているカエルの像です。「無事にかえる」「物がかえってくる」「欲しいものがかえる」という願いが込められています。3匹の大きさが異なるので、親子でしょうか?
随神門の左前にある福の神さま。左が大黒様で、右が恵比寿様です。以前はもっとツヤのある赤みがありましたが、参拝者が触れるため、今はすっかり色が落ちています。それだけ、福をいただいた方が多いということでしょう。
大洗磯前神社の御朱印
真っ赤に染まるモコモココキアと磯前神社両参りのまとめ
「真っ赤に染まるモコモココキアと磯前神社両参りバスツアー」を紹介しました。このツアーでは、まずひたち海浜公園で秋の風物詩、真っ赤に染まるモコモココキアを楽しんだ後、歴史ある酒列磯前神社と大洗磯前神社を訪れました。
両神社のご由緒を学びながら、神磯の鳥居やタブノキの参道を散策し、心が癒されるひとときをお過ごしいただけます。
さらに、地元の新鮮な海鮮を使った昼食も楽しめるこのバスツアーに参加して、秋の自然と神社の魅力を存分に味わってください。
こちらのバスツアーに参加するにはコチラ
真っ赤に染まるモコモココキアと磯前神社両参りバスツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。