この記事は、〈東洋のナイアガラ「吹割の滝」と温泉情緒たっぷりの名湯「伊香保温泉」散策〉の紹介記事です。
10月23日東京の朝は快晴。バスは新宿を7:00出発。高坂SAで1回トイレ休憩し、「吹割の滝」駐車場「伽羅苑(きゃらえん)」に着いたのが、9時30分でした。
目次
東洋のナイアガラ「吹割の滝」
「伽羅苑」の店内を通り、「吹割の滝」へ。約5分ほどの距離です。坂道を下っていくと、早くもゴウゴウと流れる水の勢いが聞こえてきます。「左」は吹割の滝へ 「右」は浮島橋へ
坂道を下りきると、吹割の滝への道と「浮島橋・浮島観音堂」へ向かう別れ道にでます。吹割の滝に行くには、左側に進みます。案内には、こう説明されています。
「(吹割の滝の)岩石は、約900万年前に起こった火山噴火に伴って発生した大火砕流が冷えて固まったものです。この溶結凝灰岩は1万年前頃から片品川の流れにより浸食され(中略)幅20mほどの溝が数10mにわたって続いています。(中略)滝の落差は7mにも達し、吹割瀑と呼ばれています」
滝の少し上流のこの広い川幅は「千畳敷」と呼ばれ、このような地形は川底が侵食されるよりも、横を削る力が働くからだそうです。
2009年に、わたしは一度吹割の滝へ来ています。その時と違って、滝へは近づけないようロープが張られていました。ですから、滝壺が見えません。そのため、写真の迫力がでないのが残念です。
[吹割の滝]吹割渓谷の奇岩
滝の先には吹割渓谷の顔のような奇岩が並んでいます。一番奥が、有名な「般若岩」。手前の二つは名無しです。ちょっと考えてみました。1番目は「忍者岩」、2番目は「象顔岩」なんてどうでしょうか。
近くから「般若岩」を見てみましょう。どうでしょう、般若の顔に見えますか? 通路では、ちょうどこの前を左に曲がります。
「般若岩」を反対側から見る
この辺りの川の中に「獅子岩」があるそうですが、よくわかりません。ネットで「獅子岩」を調べても、あまり出てきません。出てきてもよくわからない写真か間違った写真のようです。
「伽羅苑(きゃらえん)」の店員さんに尋ねたのですが、よくわかりませんでした。
鱒飛の滝(ますとびのたき)
まるで山梨の「昇仙峡」のような吹割渓谷。天気の良い日は、紅葉が映えると思います。
集合時間に近くなりましたが、向こうに見える「浮島橋」まで行ってみようと思います。
浮島橋からの眺めです。これが「千畳敷」です。
できればもう少し長く滞在して、浮島橋から浮島観音堂、さらに3箇所ある観爆台から滝を見下ろしてみたいですね。
「伽羅苑」のそばにある「いわな庵」。塩焼きはよくありますが、みそ焼きは珍しいですね。次回はぜひ食べてみたいと思います。
群馬の銘酒「水芭蕉」
わたしがこの群馬の銘酒「水芭蕉」(永井酒造)を飲んだのは、20年以上も前になります。東京・吉祥寺の居酒屋「あしたば」だけが出していました。酒屋などにもなく、「あしたば」が閉店してからは飲めなくなりました。淡麗系の日本酒がお好きな方は、ぜひお土産にオススメします。(「伽羅苑」の隣の店)吹割の滝を11寺20分に出発、昼食と沼田市散策に向かいます。
昼食の和食御膳と沼田市街散策
ホテルベラヴィータ近くの駐車場に着いたのが、ちょうど12時でした。昼食はホテルベラヴィータにて、和食彩『花萌』の和食御膳。
(上段・左から)ユズ豆腐・煮豚・リンゴのケーキ
(下段・左から)おしんこ・ご飯・お刺身
量は控えめなので、足りない方は、次の食べ歩きチケットを使って補いましょう。
昼食後は、沼田市内散策
高坂SAのトイレ休憩の時に、『真田の里/上州沼田食べ歩き買物チケット』のパンフと、『ぐんまちゃんオリジナルエコバッグ』が配られました。左下は、実際に使う『食べ歩き買い物チケット』(660円分)です。
沼田市ならではのオススメは、①みそパン(1文or2文2個)②焼まんじゅう(2文)③団子汁・小(3文)です。
パン工房UTAKANO(ホテルベラヴィータから2分ほど)のみそパン1個・定価150円でも、1文(110円)で交換でき、うまく使えばお得です。
沼田市街散策(昼食含め2時間20分)は、あらかじめ方針を決めておいてください。意外に時間があるようでも、歩いて見ているうちに時間が経ってしまいます。
沼田市には神社仏閣が多いですが、興味がなければ、沼田市ならではの「沼田城址公園」をオススメします。30〜50分はかかるでしょう。
わたしは、「沼田城址公園」と松乃家の六文銭制作ストラップ体験(6文)をメインに決めました。
わたしは、ホテルベラヴィータから西の市役所へ向かい、右に曲がり「沼田城址公園」へ行くことにしました。この市役所がある通りは、左側に変わった建物が多いです。まずは「天狗プラザ」。なんと建物の2/3の高さほどの天狗のお面がありました。中には入れません。後で調べてみたら、「神輿」だそうです。
次に「旧土岐家住宅洋館(きゅうときけじゅうたくようかん)」と「生方記念文庫」(写真・下)が近くに並んでいます。
少し先に行って左へ入っていくと「須賀神社」があります。御朱印やお守りなどの社務所はありません。スサノオが出雲国須賀邑にいたことから、明治元年(1868)に須賀神社と改名。本殿右裏に見えるのは、群馬県天然記念物「須賀神社の大ケヤキ」です。
そして、市役所を右へ回り、7〜8分行くと「沼田城址公園」です。
六文銭ストラップ(お守り)の制作体験
松乃家は「沼田城址公園」に入って、すぐ右にあります。左には「観光案内所」があります。後でご説明する「御城印」はここでいただけます(1枚300円)。
六文銭制作ストラップ体験をしてから、「沼田城址公園」を散策してみました。
「沼田城址公園」案内
真田信之と小松姫像
1590年、真田信幸(関ヶ原後「信之」)は、初代沼田城主になりました。1600年関ヶ原の戦いの時、父・真田昌幸と次男・信繁(幸村)は石田三成方に、長男・信幸は徳川家康方につきました。家族で敵味方になったのです。
関ヶ原の戦いの前、信幸の妻・小松姫は、沼田城に立ち寄った父・昌幸と信繁を受け入れなかったそうです。鎧に身を固め大手門に姿を現し「たとえ父や弟でも今は敵…」と気丈に振る舞ったといわれています。
鐘楼
真田信吉2代藩主が鋳造。現代はレプリカを用いています。実物は歴史資料館に展示されているそうです。
利根永霊殿
この東側が天守跡推定地だとされています。
西櫓台 石垣・石段
来るか?[御城印]ブーム。沼田城跡・10月限定3御城印!
御朱印が人気があるのは知っていました。でも、「御城印」があるとは知りませんでした。まあ、「鉄印・鉄印帳」もありますから、「御城印・御城印帳」があっても、当たり前ですね!
ただ「沼田城跡」の御城印は基本が3種、それに毎月(?)3種の特別印があります。こんなに季節印を出すところは、神社の御朱印にもありません。これらの御城印は「観光案内所」でいただけます。(1枚300円)
御城印本と御城印帳(Amazonサイト)
沼田城址公園を14時20分に出発し、最後の伊香保温泉に向かいます。伊香保温泉、情緒あふれる石段街と河鹿橋
365の階段は1年間の幸せを願う参道
「沼田城址公園」から約55分後の15時15分に、最後の伊香保温泉に着きました。伊香保温泉は榛名山の中腹、標高約700mの地にある温泉地。今までなんとなく熱海のイメージでしたので、平野にあるのかと思っていました。バスの中でも坂をどんどん上がってきましたので、少し驚きました。
階段左横に「伊香保温泉 これより石段 三百六拾五段」とあります。この365という数字は、1年365日の幸せを願う数。まさにこの石段は、伊香保神社へのけわしい坂道の「参道」と言ってもいいかもしれません。
石段街のはじめの方には、射的場がいくつもありました。けっこう人気があり、子供だけではなく、若いカップルも鉄砲を構えていました。
この「石段 玉こんにゃく」は人気がありました。帰りには日も暮れてかなり寒かったので、わたしも食べました。シンプルな醤油味。唐辛子か辛子を自由にかけて食べられます。
伊香保温泉の写真でよく見かける、石段街! こんな感じで、一番上の伊香保神社までは約7〜8分ほどです。温泉街ですから、お土産屋もたくさんあります。
かなり冷えこんでいましたので、足湯は混んでいました。(無料)
振り返ってみる伊香保温泉・石段街も情緒豊か!
300段目からは伊香保神社
この300段目からは、伊香保神社の境内と言ってもいいでしょう。このように、階段には段数が数カ所に書かれています。
【ご祭神】温泉・医療の神
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
伊香保神社から河鹿橋(かじかばし)へ
神社の階段を降りて、先ほどの300段目を左へ曲がります。7分ほどで河鹿橋。ですから、ぜひご覧になってください。紅葉真っ盛りでしたら、また明るいうちなら素晴らしい眺めだと思います。石段街を登っているときには、その付近がよくわかりませんでしたが、ちょっと外れるとかなり急な渓谷になっているようです。
河鹿橋のすぐ手前にある茶店。向こうに見える小さな橋は河鹿橋ではありません。その先になります。
青空と紅葉とこの朱色の橋、ぜひ見たいですね。また、18時~22時にはライトアップされるそうです。これまた、見てみたいですね!
映画『千と千尋の神隠し』で、湯屋の前にある神々の世界と現世の世界の境になっていた「赤い橋」。そのモデルになったと言われるのが、この河鹿橋だそうです。なるほどです、伊香保温泉の中でも、ここだけ別世界の情緒がありますから。
橋から下を見ると、なんと赤い水が流れています。源泉湧出口と近いので、源泉が流れているのでしょうか?
かなり冷え込んできましたので、そろそろ石段街に戻ります。最後に撮影スポット台がある付近から。3つの山並は、右から小野子山・中ノ岳・十二ヶ岳です。くぼんでいる向こうが朝日岳? 一番左の峰が谷川岳です。
階段の踊り場には十二支、階段の高さの部分に、与謝野晶子の詩が彫られています。
終わりに
今回の日帰りバスツアーの目的は、1. 東洋のナイアガラ『吹割の滝』を再度見たかったこと、2. 真田幸村の名前しか思い浮かばない真田の里とはどんなとこなのか? そして、3. 伊香保温泉街を歩いてみたかったことです。- 東洋のナイアガラ『吹割の滝』は、広い滝自体と渓谷の美しさはやはり見どころです。
- 猿飛佐助のマンガの世界しか知らなかった真田幸村。親子・兄弟同士で敵味方になった関ヶ原の戦いの史実には驚きました。小松姫の気丈さも立派です。
- 伊香保温泉では、ふつうの温泉街から「石段街」のイメージになりました。そして「河鹿橋(かじかばし)」の美しさ! ぜひ、皆さんにも見てもらいたいと思います。11月の紅葉真っ盛りの河鹿橋、見てみたい! ですね。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
東洋のナイアガラ「吹割の滝」と温泉情緒たっぷりの名湯「伊香保温泉」散策
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。