この記事は、「絶景!一生に一度は訪れたい絶景。富山の立山から長野まで通り抜けする立山黒部アルペンルートバスツアー」の紹介記事です。(2021年5月14日夜から15日参加)
こちらのツアーに参加するにはコチラ
目次
2021年「雪の大谷」、立山黒部アルペンルート50周年
完全再現! 雪の大谷メモリアルウォーク2021
標高2,450mの「大谷」は、毎年6〜8mもの雪が積もる世界有数の豪雪地帯です。「大谷」は地形的に吹きだまりとなり、多い年には20mを超える積雪がみられます。この高さは7階建のビルの高さ。雪の重さは1立方メートルあたり500kg(しまり雪の場合)あるので、地表付近の雪は10トンもの重さで氷のように硬く押し固められ、途中から崩れることはありません。
この「大谷」を通る道路を除雪してできる、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁が「雪の大谷」。「雪の大谷」内を散策できるイベントが「雪の大谷ウォーク」です。
完全再現! 雪の大谷メモリアルウォーク2021
バスが通過する道路上に1車線のみの除雪区間を整備し、「開業当初の雪の大谷」を再現。バスの車窓からは50年前に見られた、迫り来る「雪の大谷」を体感することができます。2021年5月15日「雪の大谷」の壁は、13mでした。
(雪の大谷メモリアルウォークは2021年は6月22日まで)
1車線の「雪の大谷」空が見えません!
ところで「雪の大谷」って、どう作るか知っていますか?
一面の雪原の中どうやって「道路の位置」を知るの?以前は雪原上でコンパスなどを使い道路を測量していましたが、現在ではGPSを使い、より早く、より正確に道路の位置を把握しています。
「雪の大谷」どうやって除雪するの?
ブルドーザーが2台並び、雪面を力ンナで削るように掘リ下げながら除雪していきます。「雪の大谷」区間の除雪には、1週間から10日かかるそうです。
立山黒部アルペンルート2021
それでは、『立山黒部アルペンルート雪の大谷〜黒部ダム』ツアーに出発しましょう。大宮からのお客様をのせたバスは、新宿都庁大型駐車場に21時40分に到着。新宿からの私たちもバスに乗車し、22時に出発して富山県の立山駅に向かいます。
ちなみに、私は2015年9月3日に黒部ダム〜黒部平〜大観峰までは行ったことがあります。しかし「雪の大谷」の壁を見るのはこのバスツアーが初めて。だからこの日がとても楽しみでした。
立山黒部アルペンルートは立山駅から扇沢まで
新緑の立山駅

新宿から3回の休憩、上里SA(15分)、道の駅 中条(15分)、有磯海SA(1時間45分)をとり、朝6時30分に立山駅に着きました。3回目の休憩が長いのは、立山駅に早く着いても、「立山ケーブルカー」の始発まで時間がありすぎるためです。
また、立山駅近くには、ほとんど食事をする場所がなく、駅の食事処もまだ開いていません。だから、3回目の有磯海SAで朝食をとっておきましょう。早朝でも、たくさんのメニュー(うどん、ラーメン、丼物)がありました。

立山駅前にある「熊王の水」。熊王清水は旧登拝道を約2km登ったところにあり、この清水を飲むと立山権現の加護を受けられると言われています。立山権現社=立山の雄山神社峰本社


いよいよ、立山ケーブルカーに乗車。新緑の中、出発は7時40分。車窓はずっと新緑で、目に優しい風景が続いています。下は出発直後の立山駅。

立山高原バス

出発は8時6分。「雪の大谷」室堂までは約50分。今日はいい天気で太陽光が強く、右窓側に座っていた私は顔が赤く焼けました。ここで、この記事を読んでくれている方に〈お得な情報〉をお教えします。それは……
太い!樹齢数百年「立山杉」
美女平付近の樹齢数百年の「立山杉」、また「称名滝」は左側の席でないといい写真は撮れません。バスはそれぞれの地点でスピードを落としてくれますが、「称名滝」の写真(下)はご覧お通り、右側席の私はバス正面の窓からの一瞬で1枚だけのピンボケ! でした。

気を取り直して……。バスは立山の雪原の中を走ります。バスの車窓がパノラマビューのようでしょ!



そして、最後に「雪の大谷」の一番壁が高い地点。車窓からは空との境が見えません。この地点は一車線なので、後で歩いて来ることはできません。
室堂・みくりが池

立山高原バスは、9時少し前に室堂に着きました。「雪の大谷ウォーク」の前に北アルプスで最も美しいブルーと言われる「みくりが池」へ行くことにしました。でも、ご覧の通り、道は雪の中。多くの人が歩いた跡から少し外れると、足は20cm以上雪の中に沈みます。また、池もブルーではなく、雪の白に覆われているとか!




北アルプスで最も美しいブルーと言われる「みくりが池」ですが……池がない! 行けない、いけない(悪い)、とオヤジギャグを連発する……(悲)。でも、美しい新雪のような滑らかさ!

遠方に見えるのは「みくりが池温泉」。池が真っ白だったので、あとは雷鳥を見たいと思っていました。しかし、雪の中を歩くのが大変で、この先へ行くのは止めました。次は、いよいよ「雪の大谷」です。
室堂・雪の大谷

「雪の大谷ウォーク」に行く前に、ホテル立山の屋上から「雪の大谷」の入り口を眺めてみましょう。一番奥が「雪の大谷」入り口です。

2021年5月15日今日の「雪の大谷」は、標高 2,390m/気温 7℃/高さ 13mです。


この先が一車線の幅しかない一番高い壁があるところ。しかし、行くことはできません。

やはり絵になる写真は、バスが通る時。10分ほどの間隔でバスが通過します。(写真・下)室堂・ホテル立山の方からもバスが来ました。


除雪車「熊太郎」。これで「雪の大谷」をカンナのように削っていくのですね。

「雪の大谷」に2時間滞在し、11時15分発の立山トンネル トロリーバスで「大観峰」に向かいます。バスといっても電車と同じように、上に電線が走っています。

大観峰へは54段の急階段

大観峰への階段には、50、49、48というように最後の「1」段まで数字が書かれています。親切ですが、54段ですから「挑戦状」と言われるほどのことはなく、数分で上がれます。

①鳴沢岳、②赤沢岳、ちょっとわかりづらいですが後ろに③蓮華岳と④スバリ岳、⑤針ノ木岳。下に黒部湖が見えます。後ろを振り向くと、立山が聳えています。ちょっと写真が悪く、見下ろすにしろ見上げるにしろ迫力がなくて申し訳ありません。


大観峰には25分の滞在後、立山ロープウェイに乗って、黒部平へ向かいます。黒部平から上がってきたロープウェイの車窓です。この立山ロープウェイの特徴は、途中に鉄筋などの中継地点が一つもありません。つまり、大観峰から黒部平までは、ケーブルで繋いだだけなのです。(写真・下参照)
(黒部平から2015年9月3日に撮った写真)
黒部平
立山ロープウェイは約7分間の乗車。

先の大観峰とこの黒部平には、2015年9月3日にも行きました。その時の黒部平のイメージが全然違い、ちょっと戸惑いました。その戸惑いの理由は雪でした。(写真・上)この黒部平の石碑は雪に埋まってたのです。(写真・下)右下の青い丸で囲っているのが石碑です。

①赤沢岳、②スバリ岳、③針ノ木岳。
(写真・下)黒部ダムを見下ろした写真。

黒部湖・黒部ダム
黒部ケーブルカーで約5分で黒部湖に12時30分に到着。
ここから歩いて約5分でダムへの出口に出ます。出口までのトンネルは、とても寒かったです。


ダムの上から黒部湖を眺めています。下は反対側です。


黒部ダムの上中央から撮った写真。中央下にレストハウス(売店)、左中央に展望台が見えます。展望台と言ってもあまり高くないように見えますが……

実際はこの高さ。下の方の歩いている人を見てください。けっこう、登るのが大変。でも、展望台からの眺めは、これぞ黒部ダム! です。必ず登って眺望してください。


展望台休憩所の上にある、「黒部の太陽」で有名な破砕帯の湧水。めっちゃ冷たくて、手を入れて10秒も我慢できない!

黒部ダムの滞在は1時間45分。テラスハウスの右から最後の関電トンネル電気バスに乗ります。ところで、今日はものすごく天気に恵まれ、かなり暑かった。しかし、トンネル内はとても寒い。常温の部屋から冷蔵室に入る感じです。

上の写真は、個人的には気に入っています。黒部ダムと書いてある前で写真を撮る人々が多いですが、このトンネルから撮っている人は誰もいません。もしコースが黒部ダムから大観峰、雪の大谷へと反対でしたら、こんな書き出しもありですね。
寒いトンネルを抜けると黒部ダムだった。

関電トンネル電気バスに乗る前に、チケットと黒部ダムカードをもらいました。ダムカードって、人気があるみたいです。
【ダムカード】国土交通省及び独立行政法人水資源機構が管理するダムなどで配布されているカード型式のパンフレット


関電トンネル電気バスは14時35分に出発し、約15分後扇沢に到着。
ところで、ウンチクを一つ。2015年9月3日は、この電気バス(写真・上)はまだトロリーバスでした。

扇沢〜諏訪〜新宿
扇沢の売店でお土産を買ったりして、15時20分に新宿へと向かいます。
諏訪SAで諏訪湖が見られ、最後には車窓ですが富士山も見送ってくれました。そして、新宿には19時20分に到着しました。一日中天気に恵まれた絶好のツアー日和でした。
今回の添乗員の北村さん 、お疲れ様でした。ありがとうございました。

終わりに。雪の大谷20mが見たい!
室堂にあった無料ハガキ
ところで、「雪の大谷ウォーク」は6月22日まで。これからも四季の旅でのこのツアープランは続きますが、これからは緑あふれる景色になりますね。特に北アルプスで最も美しいブルーと言われる「みくりが池」は必見ですね。見たいな〜。また、高山植物も多く見られます。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
絶景!一生に一度は訪れたい絶景。富山の立山から長野まで通り抜けする立山黒部アルペンルートバスツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。