日本有数の高層湿原「尾瀬」。毎年人気の観光地としても有名です。しかし最近ではマイカー規制が厳しくなり、個人のアクセスがしづらくなってきました。そこで活用したいのがバスツアー。規制の心配もなく、移動も楽々。尾瀬のハイキングをより楽しく演出します。
(鳩待峠バス到着後の一枚)
特に初めて尾瀬へ行く人にバスツアーはおすすめ。服装はどうしたらいいの?見どころはどこ?など、初めての旅は不安でいっぱいですが、添乗員がサポートしてくれるので安心です。何度も現地を訪れている添乗員が、楽しい尾瀬の歩き方をおしえてくれます。朝早い移動も、運転する必要がないので到着までぐっすり寝ることができますよ♪
【一段下るごとに増す、尾瀬の涼。】
(鳩待峠から山ノ鼻へ向かう途中、下る階段)
今回のコースは鳩待峠から山ノ鼻を経由し、牛首で折り返してくるというスタンダードなコース。ただ「4時間で歩ける距離が牛首まで」という推奨コースなので、歩き方はそれぞれ自由です。鳩待峠到着後は、基本的に自由行動なので、歩く前にお弁当を食べるのもよし。山ノ鼻でのんびり過ごして折り返すもよし。自分にあった尾瀬の過ごし方ができるのが魅力です。
鳩待峠から山ノ鼻までは片道約1時間。長い階段を下るところから始まります。尾瀬の道はきれいに整備されているとはいえ、岩で足の踏み場が不安定なところも多々あります。スニーカーやヒールで来る方もいるようですが、しっかりしたトレッキングシューズで歩くのが良いでしょう。
【お昼は名物「まいたけ弁当」に舌鼓。】
(お昼に食べる絶品「まいたけ弁当」)
お昼は群馬名物「まいたけ弁当」でお腹を満たします。このお弁当、デパートの物産展に出品するとすぐ売り切れてしまうほどの大人気!群馬の名産品“手作りこんにゃく”に、味の染みたまいたけごはんがまた絶妙なんです。この日も参加された皆さんには大好評でした!お醤油味で少し濃い目の味付けですが、お茶もセットで付いているので薄味好きの方も美味しく食べられますよ。
【360度の大パノラマで大きく深呼吸。】
(尾瀬ヶ原の木道で大きく深呼吸)
尾瀬ヶ原まで行くと、ほとんどの道がこの木道で整備されています。歩きやすさの為もありますが、湿原への踏み込みで植物が傷まないよう舗装されました。木道は全て足し合わせて、なんと60km以上もの距離があるとのこと!尾瀬ではこの小道が歩いても途切れることなく、常に行先を導いてくれるのです。
毎年尾瀬に来ているという参加者のお話によると、昔は子どもや女性の姿はこれほど見られなかったそう。自然にも人にも優しい木道なんですね。
【待っているのは、ビールがおいしい瞬間。】
(ハイキング後はビールで乾杯!)
尾瀬のハイキングで一番つらいポイントが、最初に下ってきた山ノ鼻~鳩待峠間の長い階段です。スタート時は軽快に下ってきた道も、姿を変えたように重くのしかかります。でも道の途中途中にベンチがあるので、疲れを感じたらそこで息を整えましょう。階段を乗り越えたらゴール!見覚えのある景色に辿り着きます。
頑張った自分へのご褒美にと、ビールで乾杯するこのご夫婦。旦那さんは、毎年この時期ニッコウキスゲを撮影しに尾瀬に訪れるそう。奥さまは初めての尾瀬。「車で行くのも考えたけど、バスだと寝れるし楽だから」とビール片手に笑顔で話してくれました。運転の心配もないから、心おきなくビールも飲めちゃいます。
【帰路はのんびり想いでを振り返って。】
(車内で撮った写真を振り返る二人)
帰りは渋滞していることもありますが、新宿までだいたい4時間。尾瀬の道は歩きやすいとはいえ、4時間のハイキングはやはり体にこたえます。ぐっすり寝てしまう人がほとんどです。
今回お友達と参加したこのお二人は初めての尾瀬とのこと。その日撮った写真を帰りのバスの中で見返しているようでした。バスだから帰りも気にせず、ゆっくり想いでを振り返る時間が持てますね。
今回はあいにくのお天気でしたが、みなさんご自身のペースで尾瀬の新緑を楽しんでいるようでした。
◆今回のバスツアーコース◆
(今回のコース)
尾瀬までの移動は片道 約5時間。途中、上里SAで20分ほど休憩し、尾瀬の入山口である鳩待峠を目指します。
鳩待峠までの道のりは道路が狭い為、尾瀬岩鞍でマイクロバス2台に乗り換え。乗り換え後の車窓は緑がいっぱいでした。大自然が近づいていることを感じることができます。
帰りは高坂SAへ寄って、20時ごろ新宿へ到着。
移動中に寄るSAはどちらも埼玉県になるため、群馬ならではのお土産を買いたい方は、鳩待峠の売店で買うのをおすすめします。
◆本日の添乗員さん◆
(松下智孝さん)
笑顔が印象的な松下さん。「ただ乗っているだけの添乗員もいるが、自分はそうはしたくない。雨の日の尾瀬でも、お客様に少しでも楽しんで頂けるよう努力するのが務めだ」と照れながら、でも瞳はまっすぐに語ってくださいました。富士登山のバスツアーでは、添乗員ではなく名ガイドして同乗するのだとか。僕の写真は絶対使わないでと念押しされましたが、後ろ姿でこっそりご紹介です。
新里南
このツアーに参加するには 尾瀬ハイキングのツアー特集はこちら
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この記事を書いた人
高橋 早紀
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