この記事は、「大人気のダブル工場見学と世界遺産の富岡製糸場見学バスツアー」の紹介記事です。(2019年8月27日参加)
こちらのツアーに参加するにはコチラ
目次
世界遺産 富岡製糸場は、学生に戻り修学旅行気分で見学。
※「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産になった日は、2014年6月21日です。地元の人に大人気の「ホルモン揚げ」
富岡製糸場へ行く前に、添乗員・山田典世さん(ノリピー)の気配りサプライズ(※常時行っているサービスではございませんのでご了承ください)。
肉の専門店・岡星さんのホルモン揚げをいただきました。ホルモンといっても、ちくわです。地元の会合などでよく出るというだけあって、とても食べやすくおいしかったです。
(買うと、3本110円)
それでは、富岡製糸場へ向かいます。
製糸場設立の地に富岡が選ばれた5つの理由
首長館(ブリュナ館)の裏手からの眺望
富岡製糸場の裏手に広がっている鏑川(かぶらがわ)沿いの自然。富岡が選ばれた理由の2つを写真で見ていただきたかったので最初に載せてみました。
以下「富岡製糸場|しるくるとみおか 富岡市観光ホームページ」より
(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill)
富岡製糸場の設立計画を担当した政府の役人の一人、尾高惇忠とポール・ブリュナらが武蔵・上野・信濃の地域 を調査し、次の理由により上野(こうずけ)の富岡に場所を決定しました。
- 富岡付近は養蚕が盛んで、生糸の原料である良質な繭が確保できる。
- 工場建設に必要な広い土地が用意できる。
- 製糸に必要な水が既存の用水を使って確保できる。
- 蒸気機関の燃料である石炭が近くの高崎・吉井で採れる。
- 外国人指導の工場建設に対して地元の人たちの同意が得られた。
では、富岡製糸場の工場見学に出発しましょう!
富岡製糸場の看板について世界遺産の登録【前】は「史跡・重要文化財」旧富岡製糸場
世界遺産の登録【後】は「世界遺産・国宝・重要文化財・史跡」旧富岡製糸場
「旧富岡製糸場」は、変わっていません。
富岡製糸場へは発券所前から入場します。団体は、区分けされている真ん中に並びます。並んでいる時、右を見ると記念碑が建っていました。
発券所の前にある記念碑
明治6年(1873)6月24日、明治天皇の皇太后様及び皇后様が富岡製糸場に行啓された70周年を記念して建設された碑です(写真・左上)。
いよいよ、現地ガイドの飯島さんのご案内により主な施設を見学していきます。
上の図の緑色の矢印の線が、案内してもらったルートです。
富岡製糸場の創業は明治五年(1872)
発券所のすぐ正面に、富岡製糸場の代表的なレンガの建物「東置繭所(ひがしおきまゆじょ)」があります。正面アーチには、創業年「明治五年」と刻印されています。
この「東置繭所」を通り抜けて右に曲がり、飯島さんの声がよく聞こえるよう「専用イヤホン」を受け取ります。説明もありましたが、何も操作することなく、ただイヤホンを耳に入れるだけで、よく聞こえます。
社宅群
明治29年(1896年)に建てられたもの。木造瓦葺き。
この中では、手作業で繭から糸を紡いでいる実演をしていました。
(案内時は、中には入りません。すべての案内後、再度訪れました)
これが、お蚕さんの成虫です。私は、初めて見ました。
社宅群の前、東置繭所のすぐ横に立っている「お富ちゃん」。当時の女工さんをキャラクター化したものでしょう。スタンプラリーや食事処にもお富ちゃん、出ています。
富岡製糸場の東置繭所
東置繭所(ひがしおきまゆじょ)の長さは約104m。1Fは事務所・作業場として使い、2Fに乾燥させた繭(まゆ)を貯蔵していました。(出典:http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/guide/building.html)
レンガ壁はフランス積み(フランドル積み)
レンガは、フランス人技術者が埼玉県深谷の瓦職人に作り方を教えました。レンガの間には、モルタルの代わりに漆喰(しっくい)を使用。原料の石灰は下仁田町青倉・栗山で調達されていました。
検査人館
明治6年(1873)に創建。木骨レンガ造り。生糸検査人男性技術者のために建てられました。2階には「貴賓室」もあります。
女工館
明治6年(1873)に創建。木骨レンガ造り。日本人の工女に器械製糸の技術を教えた、フランス人女性教師4名のために建てられました。2階の三方を回るベランダの菱組天井が特徴の一つです。
富岡製糸場・繰糸所とトラス構造
繰糸(そうし)とは、繭から生糸をとることです。創業にあたりフランス式の繰糸器300釜が設置されました。当時としては、世界最大規模の製糸工場です。レンガ職人のサイン
繰糸所に入る前に説明を受けた職人のサイン、真ん中の月のような模様がそれです。職人さんの自慢の印ですね。
柱がない!大空間を作る小屋組=トラス構造
繰糸所は、長さ約140mの巨大な工場ですが、建物内中央には柱がありません。この大空間を作り出したのが、三角形に部材を組み合わせたトラス構造です。
奥にある新しい自動繰糸機とバケット
自動繰糸機は創立当初にはなく、昭和41年(1966)から導入され、昭和63年(1988)まで稼動されていました。
10セット設置され、1セットは長さ32m、幅2.1m、高さ1.8m。
(写真・上)右上だけに吊るされた茶色の器械をバケットといいます。一番奥の方の右にあるボイラー室から、煮た繭がこの中に送られてきます。
片倉診療所
診療費は無料だったといいます。
首長館(ブリュナ館)
指導者フランス人 ポール・ブリュナとその家族の住居。地下室もあったといいます。
ブリュナの給料は750円。当時の首相の給料が800円だったといいますから、いかに富岡製糸場のプロジェクトが政府、日本にとって重要であったかがわかります。
また、日本人の女工さんの給料は、1日7時間45分労働で1円75銭だったといいます。まだ少ない大学卒業者の初任給が4円の頃です。就業時間と待遇は良い方です。将来、故郷に帰って指導者になる女工さん、女工哀史のような悲惨な待遇ではなかったことがわかります。
そのため、富岡製糸場近くの食事処には、女工さんが愛したカレーやオムライスなどの洋食屋が今も残っています。
ここで、飯島さんの案内は終了です。ありがとうございます、お疲れ様です。
首長館(ブリュナ館)の裏手。この手前側から、最初に紹介した鏑川(かぶらがわ)の写真を撮りました。
首長館(ブリュナ館)屋内(写真・上下)
シルクギャラリー・売店(東置繭所内1F)
さすがシルク製のネクタイ。10,800円〜12,960円(税込)
シルク製ハンカチもあり、2,160円(税込)。シルク製のハンカチは実用ではなく、胸ポケットなどの飾りでしょうか。
30,000円(税別)。シルクですから、肌触りがいいでしょうね。
展示室・売店(東置繭所内1F)
富岡製糸場について、歴史や価値などの資料がまとめられ展示されています。富岡製糸場の概略を知るには良い場所です。西置繭所(にしおきまゆじょ)には、入ることができませんでした。
富岡製糸場の見学はいかがでしたか?
少しは学生時代の修学旅行を思い出すことができましたでしょうか。そろそろお腹もすいてきた頃と思いますので、昼食にしましょうか。
しかし、ここで【ご注意】が1つあります。まあ、大食い(失礼)の方は問題ありませんが……
富岡製糸場近くの昼食は、熱々カレーパン1個だけ。なぜか?
昼食はサプライズしてくれた肉の専門店・岡星さんのカレーパン1個
注文してから揚げてくれるカレーパン1個。熱々のカレーパン、本当に美味しいです。
えっ!、カレーパン1個だけでお腹は満腹になるの?
大丈夫。なぜなら、次のこんにゃくパークでバイキングがあるからです。
また、富岡製糸場からはバスで15分ほどの近くです。
でも、ちゃんと食べたいと思う人々のために数店、写真だけですがアップしておきます。実際に食べていないので、写真から味を想像してくださいね。
上州富岡銀座通りを紹介したもの。でも、けっこうシャッターが閉じられている店も多かったです。カレーパンの肉の専門店・岡重さんもここに入っています。
駐車場近くのおみやげ処「キリンヤ」(写真・上下)
こんにゃくパーク、食べ放題試食はなんと18種類!
富岡製糸場からはバスで15分ほどで、1時5分にこんにゃくパークに着きました。なんか、どこかのリゾート地に来たような雰囲気です。もっと左の方には、足湯のあずま屋がいくつかありました。
添乗員の山田さん(一番右)が、受付してくれました。
右側に並んでいるのは、個人で来ている人たちです。
そして、私たちのようにツアーで来ている団体さんは空いている左からすんなり、試食バイキングに入れました。試食といっても、量からいってもう立派な1食の昼食になります。富岡製糸場で、がっつり食べなくて大正解でした。
※たまたま私たちの時に団体さんが少なくて良かったのかもしれません、と添乗員の山田さん。
田楽、ラーメン、唐揚げ、スイーツなどバイキングは18種類
こんにゃくバイキング・ラインナップ①田楽味噌おでん
②玉こんにゃくの煮物
③こんにゃくラーメンしょうゆ
④冷やし中華こんにゃく
⑤タコさんこんにゃく唐揚げ
⑥稲庭うどん風こんにゃく(玉ねぎぽん酢)
⑦キムチこんにゃく
⑧牛肉風こんにゃく
⑨ソース焼きそば
⑩糸こんにゃくのきんぴら
⑪こんにゃく果汁ジュレりんご
⑫苺の葛きり 練乳
⑬サーモン好きも大絶賛!こんにゃく
⑭いくら好きも大絶賛!こんにゃく
⑮マグロ好きも大絶賛!こんにゃく
⑯冷やし素麺こんにゃく
⑰おさしみこんにゃく青のり(酢みそ、おろしドレッシング)
⑱レバ刺し風こんにゃく青のり
※メニューは一例で、その日のよって変更の可能性があります
私のプレート①
(上段・左から)
タコさんこんにゃく唐揚げ(いけます、おつまみにGood!)
冷やし中華こんにゃく(まさに、冷やし中華です!)
稲庭うどん風こんにゃく(これは、さっぱり!)
(下段・左から)
こんにゃくラーメン醤油(うん、ラーメンです!)
ソース焼きそば(確かに、焼きそば!)
田楽味噌おでん(やっぱ、定番!)
私のプレート②
(上段・左から)
こんにゃく果汁ジュレりんご(さっぱりしていて、美味しかった)
苺の葛きり 練乳(ちょっと柔らかすぎですが、葛きり)
イクラ好きも大絶賛!こんにゃく(ただのこんにゃく)
(下段・左から)
サーモン好きも大絶賛!こんにゃく(ただのこんにゃく)
レバ刺し風こんにゃく青のり(ただのこんにゃく)
おさしみこんにゃく青のり(安心の定番!)
こんにゃくパーク2Fに上がり工場見学
案内によると、全国で収穫されるこんにゃく芋は、年間67,000t。なんと、その約92%(61,700t)が、群馬県で収穫されています。
なぜ、群馬県は日本一なのでしょうか?(工場案内から)
理由1栽培に適した土地
栄養分が豊かで、排水性の良い土。夏の気温上昇が少ない山間傾斜地が多いことも、こんにゃく芋の栽培に適しています。
「こんにゃく平八」茂木平八氏が、こんにゃく芋の栽培を始めたと伝えられています。
理由2水車を改造して製粉が盛んに
明治時代、富岡市の篠原粂吉氏が、改造した水車でこんにゃく芋の製粉をしたのが、製粉企業の始まりと言われています。
理由3工業技術が進んでいた。
富岡製糸場を始め、群馬県には進んだ工業技術があった。
見学できる部屋は、
ボイル・冷却室→充填・包装室→仕込み→包装・梱包室→板こんにゃく製造室→検査梱包室→しらたき製造室です。ゆっくり見ながら歩くと、だいたい15分くらいです。
以下の写真ですが、説明もなく、商品もよく見えなくて、どんなことをしているかよくわからず、説明できません(謝)。
ボイル・冷却室
充填・包装室
仕込み
包装・梱包室
検査梱包室
こんにゃくショッピング
こんにゃく工場を見てからお買い物。食べ放題の元になっているこんにゃくなどが、詰め放題になっていたりします。ダイエット中の女性、メタボなあなたには嬉しい種類の多さと価格です。
こんにゃくパークに併設されている「FOODS MARKET」。群馬の朝とり野菜や旬の果物などがお買い得価格で販売されています。
見学を終えて帰ってくると、バスのシートにお土産の「生芋こんにゃく」がありました。
ありがとうございます。
ガトーフェスタハラダ、生ラスクって何?
こんにゃくパークから約40分、14時40分に着きました。着いてすぐ、ガトーフェスタハラダのスタッフさんがバスの中で、簡単にこれからの私たちの行動について、説明してくれました。
と言っても、まずは4Fにエレベーターで上がって「生ラスク」を味わってください、ということくらいの簡単な説明でした。
この説明の中で、私にとってはガーンということがありました。
それは、施設内の多くが写真撮影禁止で、建物の外観と1Fのエントランスの写真しか撮れないということです。お土産売店コーナーの写真も禁止です。
また、工場は操業していなかったので、ラスクの製造などの工場見学もできませんでした。したがって、ガトーフェスタハラダのレポートは、お菓子について詳しくないので物足りないかと思います。(すみません)
ここで、スタッフの方に質問してみました。
ラスクですが、パンとグラニュー糖、どちらにこだわっていますか?
答えは、「パン」です。
アメリカとカナダの小麦粉を使っているそうです。もちろん、原料の配分など詳細は教えてくれません。
考えてみれば、グラニュー糖は精製したものですから、品質に差がなかったですね。
ガトーフェスタハラダの生ラスク
生ラスクとは、パンの上にグラニュー糖をかけて、バーナーで上からあぶっただけのものです(油で揚げていないラスクです)。
味は美味しいのですが、けっこう甘いので男性にとっては少し?です。
こちらがお土産売店コーナーがある建物(右のほう)の外観です。
あまりに、書く材料が見つからないので、お土産を買ってみました。人気の、なんと消費期限2日のフランスパンと群馬県限定販売の「ガトーラスク グーテ・デ・レーヌ」(女王様のおやつ・3個入り)です。
※カタログ写真の製品とは違います(ガトーラスク グーテ・デ・レーヌはカタログ未掲載)
フランスパンは、思ったより皮はパリッとしてなく、味も上品でややもっちりした、しとやかな舌触り。小麦粉本来の味でしょうか。
「ガトーラスク グーテ・デ・レーヌ」は、薄めのラスク2枚(6cmほど)の間にレーズンバターが入っていました。これは美味しかったです。しかし3個で540円(税込)高いかな〜。
工場見学はできなかったのですが、3Fには、カタログ写真左のような製品が20点近く、きれいにガラスケースに入って並んでいました。とても、おしゃれでした。
バスに戻ると、シートにお土産がありました。ありがとうございます。中には、下の写真のものが入っていました。
上里カンターレ、バームクーヘン焼いているかな?
ガトーフェスタハラダから、バスで10分、今日最後の上里カンターレです。南イタリアの街並みを再現した太陽とスイーツのリゾート
「カンターレ」はイタリア語で「歌う」。
南イタリアを思わせる明るく楽しい雰囲気の園内では、こだわりのスイーツと焼きたて100円パン、イタリア家庭料理のビュッフェ、お菓子のアウトレット、ローズガーデンなどをお楽しみいただけます。
上里スマートインターから0分、歌いだしたくなるような楽しい時間を「上里カンターレ」でお過ごし下さい。
(サイトhttps://kamisato-cantare.com/aboutus.htmlより)
いかにも、イタリアっていう感じでしょ。添乗員さんによると、バウムクーヘンがオススメで試食できると聞いていたのですが……。
バームクーヘンは試食コーナーにはなく、食べられず残念!
バウムクーヘン、焼いていませんでした。
真実の口(実物大)
ローマのサンタ・マリア・コスメディン教会にある海神トリトーネ(トリトン)の顔の石像。口の中に手を入れると、偽りの心ある者は「手が抜けなくなる」「手が切り落とされる」との言い伝えがあります。
映画『ローマの休日』で、手が抜けなくなったと悪ふざけをした新聞記者ジョー、それを見ていたアン王女がなぎ出してしまうシーンを思い出しませんか。
2Fに上がってみました。ここにはラスク製造工場があるのですが、機械は動いていませんでした。
終わりに
富岡製糸場は、世界遺産登録5周年(2019)を迎えています。登録時と比べ、だいぶ観光客が減っているそうです。確かに、技術的なことに関心がなければ、なかなか専門的で難しい点が多くあります。しかし、お子さん連れの観光客も多く、子供たちに受け継がれていけば良いですね。
こんにゃくパークのバイキングの品数の多さには本当にびっくり。けっこう食べてもお腹にたまらない点は、女性には大好評のようです。
ガトーフェスタハラダ、建物も展示の商品も本当におしゃれなのですが、なにぶん写真でご紹介できないのが残念。そこで、ホームページのURLを載せておきます。
GATEAU FESTA HARADA(ガトーフェスタ ハラダ)
http://www.gateaufesta-harada.com
上里カンターレも30分の滞在でしたので、詳細が伝えられないので、こちらもURLを載せておきます。
上里カンターレ – 南イタリアの様な空間で楽しいひと時を
https://kamisato-cantare.com
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大人気のダブル工場見学と世界遺産の富岡製糸場見学バスツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。
また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。
なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。