この記事は、「毎月1回行われる月次祭に運行する 箱根九頭龍神社月次祭ツアー」の紹介記事です。
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目次
朝の6時15分ですが…ちょっとテンション上がってます!
なぜなら、「九頭龍神社の月次祭(つきなみさい)」に参加するからです。しかも、6月13日の今日は、年に一度の礼大祭です。(株)四季の旅のツアーだけでも、なんとバス6台の超人気バスツアー!バスに乗ると、座席には九頭龍神社・月次祭の案内2通、ご祈祷申し込みの封筒と御供(参拝後、個人で芦ノ湖にまきます)がありました。
新宿を6時35分に出発。途中1回15分の休憩をとって、元箱根港の芦ノ湖遊覧船乗り場へ8時35分に着きました。
芦ノ湖遊覧船乗り場では、神職さんがご祈祷してもらう人々の封筒「九頭龍神社御神前」を受け付けています。受け付けをしてもらうと、神職さんから「御祈祷奉修了之証」を受け取ります。後ほど、箱根神社にてこの証と御祈祷神札と撤下品・龍神水(ペットボトル)とを引き換えます。
バスの中にあった案内には、遊覧船第一便が9時10分でした。が、早く着いたので、添乗員さんから8時50分に出航する遊覧船があるとのアナウンス。
あらかじめバス内で添乗員さんから受け取っていた〈開運乗船証〉で、九頭龍神社に向けて出発です。
芦ノ湖遊覧船「十国丸」を見てすぐ決めました。あの一番上に上がろう、と。
元箱根港から芦ノ湖遊覧船で九頭龍神社へ
朝のそよ風の中、「十国丸」のてっぺんで、しばし芦ノ湖・湖畔観光
九頭龍神社までは20〜25分ですが、右岸に観光名所が幾つかあります。出航してすぐ、箱根神社の平和の鳥居が右手に見えてきました。後で分かったのですが、ここは大変人気があり、記念撮影のスポットになっていました。特に、外国人が多いのにはビックリしました。
次に小田急山のホテルが見えてきました。
宇治の平等院をまねた竜宮殿。ここの部屋から見る芦ノ湖はまた格別な眺望だそうです。
箱根園港。駒ケ岳ロープウェーを使えば、箱根元宮参拝ができます。九頭龍神社、箱根神社と合わせて三社参りになります。そして、九頭龍神社がある今日1日だけの神山港が見えてきました。
9時20分頃到着。みなさん、九頭龍神社・月次祭に向かうのです。十国丸は定員700人。あと2便遊覧船がありますので、九頭龍神社のこじんまりした境内はかなりの混雑になりそうです。
芦ノ湖遊覧船・神山港すぐ近くの白龍神社へ
九頭龍神社・月次祭は10:00からです。その前に神山港から1〜2分で行ける白龍神社に向かいました。真っ白な鳥居と社。すでに30名以上の人々の行列です。【ご祭神】白龍大神
ご由緒には、こうあります。
白龍は白和龍王(しろわりゅうおう)の略。江戸時代末まで左鵲王(さじゃくおう)と右鵲王(うじゃくおう)と呼ばれる神々と共に箱根権現でお祀りされていた龍神と伝えられています。
待つこと25分で参拝。もう10分後には、九頭龍神社・月次祭が始まります。急がねば……。
九頭龍神社・月次祭(年に一度の例大祭)
湖畔の新緑の小径は、まさに九頭龍神社の参道。
早く行かなければ、良い席は確保できないと少々焦っていました。が、九頭龍神社への湖畔の小径があまりに素晴らしいかったので、ゆっくり歩いて行くことにしました。この小径は、まさに九頭龍神社参拝の心を整えるための参道です。急いではもったいない!覚悟はしていましたが、ご覧の通りの混雑です。月次祭が始まるまでは、通常の参拝ができます。といっても、ここからでは無理ですが……
願いと雅楽が高める九頭龍神社(本宮)月次祭[例大祭]
ドン、ドン、ドドドドドーン、ドン、ドン。10:00am、太鼓の音とともに、九頭龍神社・月次祭が始まりました。
①修祓:参列者一同のお祓いがあります。
②斎主一拝:神様へのご挨拶
(参列者も頭を下げます)
③献饌(けんせん):神様へお供え
笙(しょう:竹管とヨシのリードから作る管楽器)、龍笛(りゅうてき:横笛)の雅楽は、まさに神道の音といってもいいでしょう。この場で聴ける雅楽は、なんか懐かしい感じがしました。
また、巫女さんも舞います。
「あなたは、神様を信じていますか?」
と問われても、ただ苦笑いをする人が多いと思います。
しかし、ここで参列していると、何かを信じている自分に気づきます。そして、厳かな雰囲気の中、心が洗われて清々しい自分になったことにも気がつきます。改めて日本神道の心を感じました。
④大祓詞奏上:祝詞をあげて、ご加護をお願いします。途中から斎主だけでなく、他の神職さんの声も加わり唱和され、元箱根港でご祈祷を申し込んだ人々の名前や願いも奏上されます。よく聞き取れませんが、「商売繁盛〜」だけはよく聞き取れました。
(この間、参列者は全員頭を下げています。けっこう長かったです)
⑤玉串奉奠(たまぐしほうてん)
「ニ拝二拍手一礼」の作法で、ご一緒に心を込めてお参りします。
その後、申し込まれた方々の10組ほどの玉串拝礼もありました。
⑥撤饌(てっせん):神様のお供えをお下げします。
⑦斎主一拝:で、九頭龍神社・月次祭は終了しました。
約50分ほどでした。その間、参列者は立ったままです。しかし、疲れた人は、横にある休憩所で休めますので、ご安心ください。
湖水神事
九頭龍神社・月次祭の後には、スルメ、卵、米、酒などが芦ノ湖に投げられます。が、参拝客で混雑していたため行われたのかどうかわかりませんでした。神職さんたちが降りて行ったかどうかも確認できませんでした。(写真・下、弁財天社)
九頭龍神社・月次祭の後には、すぐ下の芦ノ湖湖畔にある弁財天社の月次祭が行われるのですが、今日は(式次第は略します)と案内にありました。
また、同時に参拝も再開されます。参拝の後には、社の左横に箱根ベーカリーの箱根神社の龍神水を使った「龍神あんぱん」が一切れいただけます。
【ご祭神】九頭龍大神
(ご由緒より)当神社の起源は、遠く奈良時代の昔、天平宝字元年(758)箱根神社を現在地に奉遷された萬巻上人(まんがんしょうにん)が当時住民に損害をあたえていた九頭龍を調伏、その後龍神としてまつり、湖水祭が執り行われるようになったのが始まりです。
【ご利益】開運隆盛、金運守護、商売繁盛、縁結びの龍神
九頭龍神社のお守りを購入する女性たち
お守りを買う女性たちの列も、縁結びを願い、すでに30人は超えていました。芦ノ湖に一人静かに御供(ごく)をまく女性
月次祭の後は、また湖畔の小径を遊覧船乗り場まで歩きます。その時、湖畔にバスの中にあった御供を芦ノ湖にまいている女性を見かけました。あんなに混雑していたのが嘘のような静かな光景です。私もこの女性にならって、ここで芦ノ湖に御供をまいてきました。まいた後に、二拝二拍手一礼します。御供の中には、米と小豆が入っています。なぜか帰りの芦ノ湖遊覧船は外国人が多い?
遊覧船デッキで景色を眺めている人々の約半数が外国人でした。日本人は船内に入っている方が多かったようです。九頭龍神社と箱根神社の御朱印
九頭龍神社の後に、箱根神社を参拝して二社参りで運気アップ!
芦ノ湖遊覧船乗り場から箱根神社へお参りするには第三鳥居から
芦ノ湖遊覧船から陸地の左方面を見ると、人々が坂道を登っていきます。ここに箱根神社の第三鳥居があります。鳥居の左前には「國幣小社箱根神社」と刻まれた石碑が建っています。ここから第四鳥居までは5分ほど杉並木の参道がはじまります。※「國幣小社」とは社格の一つ。ところで、第一鳥居と第二鳥居は、箱根町の中にあります。(後で紹介)
勝利を祈願した箱根神社の矢立の杉と芦ノ湖・湖畔にある平和の鳥居
参道の最後の左側に「矢立の杉」が聳えています。右には御本殿に続く第四鳥居があります。平安時代に征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷平定にまた陸奥守源頼義が安倍氏追討に際してこの杉に表矢を献納したと伝えられています。幹はまっすぐ高く伸びて樹勢も旺盛です。樹高35メートル、周囲6.0メートル、樹齢約1200年。
矢立の杉を左に曲がり、坂道を下っていくと芦ノ湖・湖畔の平和の鳥居に出ます。遊覧船から見えたあの朱色の大鳥居です。平和の鳥居の下には、湖面に突き出た板場があります。平和の鳥居は、まさに記念撮影のスポットです。外国人も大勢、記念撮影の順番を待っていました。
第四鳥居から箱根神社の御本殿へ
では、第四鳥居から杉並木の階段を箱根神社の御本殿まで上がっていきましょう。階段を上がっていくと、左横に小さな曽我神社があります。曽我十郎と五郎を祀った神社です。
さらに登っていくと、第五鳥居が見えてきました。
九頭龍神社の「御祈祷奉修了之証」は、神門横の引換所で
第五鳥居をくぐると、すぐ前が神門。この神門を入り左の引換所で九頭龍神社で祈祷してもらった人々が、御祈祷神札と撤下品(龍神水)を受け取れます(写真・下、神門の前で並んでいる人々)。〈ちょこっとアドバイス〉
バスツアーでは、九頭龍神社でご祈祷してもらう方は箱根神社を隅々まで観光することは難しいです。なぜなら、引換所に並んでいる人々が多いからです。小1時間はかかると覚悟しておきましょう。また、ちょうど昼時になりますので、店によっては30分待ちの場合もあります。
自由時間が多くあっても、かなり混雑する引換の待ち時間をよく考えておいた方が良いと思います。
神門前のこの狛犬、この苔をまとった姿がなんとも時間の経過を感じさせます。ず〜っとここで見守っているんだな〜と、健気!
では、御本殿で参拝を済ませます。
箱根神社の境内にある九頭龍神社・新宮
御本殿の右に小さな高根神社と駒形神社がひとつの社に、その右が九頭龍神社・新宮です。新宮は九頭龍神社・本宮に行けない人々のために、箱根神社との二社参りができるように建てられました。二社参りをすると、一社参りよりも縁結びや運気が上昇します。絶対に外せない龍神水舎と成就水盤
九頭龍神社・新宮の前に龍神水舎があります。つまり、龍神水舎は神門に向かって右側にあります。人気のスポットで、人々が途切れることはありません。この龍神水舎の隣に、成就水盤があり請願符(水溶紙)にお願いことを書いて龍神水に流します。芦ノ湖の九頭龍大神に届くと説明されています。ただお願いするだけでなく、請願符に書かれたことを日々実践してくださいね。
この龍神水社の前方に「安産杉」があるはずなのですが、見逃してしまいました。安産杉なんて、とても珍しいですよね。
【ご祭神】箱根大神。
ご三神で、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
【ご利益】恋愛・金運・勝負(矢立の杉)、夫婦円満・安産・子宝(安産杉)
ところで、箱根神社の第二鳥居は、芦ノ湖遊覧船乗り場から国道1号線に出て左に曲がると1、2分のところにあります(写真・下1枚目)。第一鳥居は国道1号線に出て右に曲がり2、3分の成川美術館入り口の前に立っています(写真・下2枚目)。
元箱根港の芦ノ湖遊覧船乗り場から40分ほどで、鈴廣かまぼこの里です。
ちょっとおシャレ!「鈴廣かまぼこの里」の楽しみ方
鈴廣かまぼこの里「1F 鈴なり市場」に来たのは、今回で二回目。2013年3月、一回目に来た時も「かまぼこ」っていろいろな種類あるんだな〜と思いました。和風、洋風、パーティと食べるいろいろなスチュエーションに合わせた「かまぼこ」がいっぱいです。今回は、またそれを上回るかまぼこ館になっていました。特に、かまぼこスィーツなどの食べられるコーナーがいくつかできていました。その中で、ちょっとおしゃれな「かまぼこバー」をご紹介します。
私が頼んだメニューは、「古今(ここん)セット」。
なんと1本3,888円(税込)の、最上級手作り品・古今「鹿の子(かのこ)」が二切れと日本酒おちょこ一杯で500円(税込)です。「鹿の子(かのこ)」は、値段にだまされているかとは思いますが、とても滑らかな口当たりでした。
飲み物は、日本酒、箱根ビール(自製)、足柄茶(冷・暖)、白ワイン(甲州ヴィンテージ)から選べます。
九頭龍神社・月次祭と箱根神社、終わりに。
女性にとって、縁結びはとても関心があり、参加者の9割は女性が閉めていました。男性の参拝者は、長年連れ添った夫婦が多かったです。縁結びを目的に参加された女性には「夫婦なんだから、来なくてもいいでしょ」と言われそうですが、お礼参りか、商売繁盛が目的かもしれませんので、お許しください。今回は人気がある九頭龍神社・月次祭ということで参加したのですが、箱根神社がとても良かったです。ご神木と言ってもいい杉が多く聳えていました。旧中山道の車窓で見えた杉並木も立派な杉でした。
最後にとっておきの写真1枚、九頭龍大神ご出現か?
私の干支は、辰年。だから、縁結びとは関係なくても、龍には関心が高いです。今回の九頭龍神社・月次祭で撮った写真を見ていると、「えっ!九頭龍大神さま!」
と、びっくりしました。まるで参拝者を見守ってくれているかのようです。最後に挙げておきます。右上の白い雲をみてください。なんか、龍神様のお顔に見えませんか?
「 気のせいだって〜」とは、言わないでくださいね。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
毎月1回行われる月次祭に運行する 箱根九頭龍神社月次祭ツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。
また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。
なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。