この記事は縁結びと商売繁盛 京都 貴船神社と伏見稲荷参拝の紹介記事です。
目次
パワースポットには、相性がある?
辰年で蟹座の私は、前々から水に縁があるのではないか、水辺に住むと良いのではないかと思い込んでいます。そして、生年月日と血液型で「属性」を調べるサイト(http://zokusei.mond.jp/attribute.html)で、自分の属性を調べてみました。上の画像が、診断結果です。
そして水属性スポットの一覧に、京都〈貴船神社〉の名がありました。しかし、〈伏見稲荷大社〉の名はなく、京都の〈晴明神社〉の名がありました。
しかし、今回のツアーで〈風属性〉の伏見稲荷大社の中にも水の属性スポットがあり、とりわけパワーの強いスポットがあることを体験しました。それが「清明の…」。いや、順をおってお話します。ちなみに、伊勢神宮も水属性スポットでした。
貴船神社と伏見稲荷大社ツアー
10月23日、午後10時34分新宿を出発し、途中2回の15分休憩と、1回の朝食休憩60分を経て、7時10分前に京都・貴船神社に着きました。やはり、京都の朝は寒い。この2時間後9時の気温で約2度でしたから、この時はもっと低かったと思います。
貴船神社は、3宮と貴船川を含めた全体が境内
貴船神社には、本宮・中宮として結社(ゆいのやしろ)・奥宮があります。貴船川沿いの道を歩いて、それぞれ10分前後で行けますが、貴船川も含め、全てが境内のような落ち着いた趣があります。添乗員・北村さんの話では、参拝の順番は本宮から奥宮、そして最後に結社で参拝し結んで完結するということでした。
駐車場から、紅葉の進んだゆるい坂道を歩くこと数分で二の鳥居(一の鳥居は貴船口駅近く)につきました。
(第二鳥居から来た道を振り返る)
二の鳥居を入ると、右にご神木のケヤキの木がそびえています。
ここが写真でよく見る灯ろうの階段か!
そして、貴船神社といえば、有名な灯ろうの階段、それがすぐ目の前にあります。感激!貴船神社の本宮
ご祭神:タカオカミノカミ。水を司る神様です。イザナミが火の神ガクツチを産んだ時、子の火力によって傷つき死んでしまいます。
「愛するイザナミの命を、たった一人の子の命とかえるとは思いもしなかった」
と、イザナギは思い悩んだあげく、十拳剣でガクツチの首を切ってしまいます。その時、剣の柄にたまった血から生まれたのがクラオカミノカミ(古事記)です。
(タカオカミノカミとクラオカミノカミは同じ神です)
灯ろうの階段を上がってきてから門をくぐると、右に樹齢600年のケヤキのご神木。初夏に来れば、若葉が美しいことと思います。
そして、左にやや上がって本宮の本殿。有名な神社ですが、意外にこぢんまりした本殿と境内です。
朝早くから、神職さんがご祈祷をあげています。
境内には、古代の祭場「天津磐境(あまついわさか)」をイメージした石庭、絵馬発祥の社と言われ、日照りの時には黒馬、長雨の時には白馬(または赤馬)を献上したことから、2頭の馬の像があります。
龍船閣は門の方から道路に沿って歩くと意外に高い構造をしているのがわかります。
早朝なので、まだ社務所は開いていません。御朱印をいただくことや有名な水占(みずうら)みくじはできませんので、先に奥宮と結社に参りましょう。
本宮の一番奥の階段を下り、奥宮へ向かいます。途中の景色が素晴らしい。ちょっと疲れた方には「貴船倶楽部」がありますが、まだ開店していません。
貴船神社・奥宮は和泉式部も恋の悩みからお参り
ご祭神:クラオカミノカミ。タカオカミノカミと同じ神様ですが、谷底・暗闇の水の神様の面を表しています。平安時代には、奥宮が本社でした。和泉式部は夫の愛を取り戻そうと参拝し、復縁を果たしました。
当時は鳥居のそばの「思ひ川」で手を洗い、口をそそぎ、身を清め、物忌みをします。そんな「おものいみ川」が和泉式部の恋の話と重なり、「思ひ川」と呼ばれるようになったと立て札にはあります。
奥宮の神門・拝殿・本殿
思ひ川から杉並木の参道を歩くと神門が見えてきます。その前に、ご神木「相生(あいおい)の松」が、同じ根から生えています。また、「つつみヶ岩」が左に見えます。キラキラした貴船石特有の輝きを持った石で、古代火山灰が堆積したものです。
神門をくぐると、正面に拝殿が見えます。拝殿の奥がここでは一番パワーの強い本殿、左に見えるのがカツラの木です。
(拝殿)
(本殿)
カツラの木のさらに左のほうに杉と楓が一体になったご神木「連理の杉」があります。このような木を見ていると、「縁結び」のパワーが強うそうですね。
この奇妙な不思議な「船形石」は?
神武天皇の母タマヨリヒメが黄色の船で川をさかのぼり貴船にやってきて、この地に貴船神社を開いたとされています。この伝説にまつわるのがこの「船形石」。この周りに積み上げられた小石を持ち帰ると、安全な航海ができるといわれています。では、最後に「結社(ゆいのやしろ)」を参拝しましょう。結社は本宮と奥宮の間にあります。杉並木の参道を戻ります。
ここで、???
本宮から奥宮に歩いてきた時、「結社」らしい場所がなかったような…
2018年台風21号により「結社」倒壊
添乗員の北村さんに尋ねたところ、台風で倒れた木により本殿が潰れてしまって、結社には入れませんとのこと。ご祭神:イワナガヒメ。
天孫降臨されたニニギノミコトには、コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの姉妹が父オオヤマツミにより差し出されました。しかし、イワナガヒメはその容姿が醜いため、ニニギノミコトに受け入れてもらえず、実家に帰されてしまったのです。そのことを恥じたイワナガヒメは、
「我長くここにありて縁結びの神として、世のため人のために良縁を得させん」
と、ここに鎮座されたのです。
「結社」には、和泉式部の歌碑、天磐船、雨乞いの滝などがありましたので、見られなかったのが残念です。
御朱印と水占みくじ
そろそろ社務所も開きますので本宮に戻り、御朱印をいただこうと思います。また、実際に水占(みずうら)みくじも見てみたいと思います。水占みくじはご神水に浮かべます。それを写メした後、所定の場所に結びます。御朱印をいただき帰ろうとしましたら、なんと灯ろうの階段を結婚されるお二人が登ってくるではありませんか!
関係ない私ですが、なんか身内の結婚式のように感じられ、心の中で「お二人に幸あれ」と祈っていました。
【貴布禰総本宮 貴船神社】http://kifunejinja.jp
貴船神社を9時20分に出発して、伏見稲荷大社には10時20分に着きました。
伏見稲荷大社はここ5年間、外国人には人気ナンバーワン神社(旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」による)で、連日すごい混みようだそうです。ましてや、今日は三連休の中日。5時間の自由時間が取られていますが、はて、どうなることでしょうか。
グローバルな伏見稲荷大社。千本鳥居って実際は何基ある?
はじめに、おキツネさんは神様ではありません。おキツネさんは神様のお使いで、眷族(けんぞく – 従者)と言います。
こ祭神:ウカノミタマノカミ。穀物・食物の神。
スサノオがクシナダヒメの次に娶ったカムオオイチヒメとの間に生まれました。
稲荷大明神、お稲荷様、お稲荷さんともいいます。
(神幸道の鳥居)
伏見稲荷大社・参道(神幸道・表参道)は、早くも縁日状態
バスの駐車場から、数分で伏見稲荷駅。踏切を渡るこの通りは神幸道につながり、屋台が目白押しで、すでに縁日さながらの混み具合です。神幸道の入り口右手に数十メールいったところが表参道になります。
大きな真っ赤な鳥居、少し小さい鳥居、楼門、外拝殿、本殿までは一直線で繋がっています。
(表参道の鳥居)
(楼門)(外拝殿) (本殿)
おもに朱色で塗られた建物は、青空に映えます。この朱色は、魔除けの色です。このような、派手さが外国人に受けるのかもしれません。そして、予想通りの東南アジア系の外国語が飛び交っています。
また、この鳥居のわきでは、3,000円で着物が借りられます。外国の方もたくさん着物を借りていて、鳥居の中などで記念撮影をしていました。神幸道の方にも、貸し着物屋さんがあります。
参拝を済ませ、御朱印をいただき、いよいよ千本鳥居へ
本殿左横の社務所(講務本庁)で御朱印をいただこうとしたらすでに50人ほどの行列。三人の神職さんが、休む間もなく御朱印を書かれています。ちなみに、神幸道から歩いてくると、この近くに出ます。本殿・権殿の横を上がり右に曲がり、千本鳥居の中へ入って行きます。
ものすごい混雑で、列を離れて周りをゆっくり眺める余裕もありません。写真を撮っても、鳥居と人の頭だけ。遅々として進まぬ行列。この時点で、私の頭の中は空っぽ、ただただ歩いているだけ状態でした。
何をしにここへ来たのだろう?
もはや、神聖な気分はなく……
願いごとが「通るように」または「通った」というお礼をこめて、人々は鳥居を奉納します。境内全域に約1万基あると言われています。千本鳥居は行きと帰りの2本あり、右側通行になります。帰り道の鳥居を反対から見ると、奉納者や奉納年月日が書かれています。
千本鳥居をやっと抜けて奥社奉拝所
頭が空っぽで、ここにある「おもかる石」を持ち上げることも忘れ、左にそれる道順に突入。ここからは「三ツ辻」に向かって上り歩きです。※おもかる石=持ち上げた時、軽く感じると願いがかなうといいます。
人混みの長い鳥居を抜けると、新池に出て少しホッとしました。時間は11時30分。このペースでは帰りを考えると「三ツ辻」「四ツ辻」までが限度かと思っていました。
上りの厳しい三ツ辻から四ツ辻へ
新池からすぐ「三ツ辻」に出て右に曲がります。このような主な場所には、必ず茶屋がありますので一息入れられます。少し登っていくと、右手に遠く京都の町の素晴らしい眺め。しかし、「四ツ辻」への道はかなりの勾配があります。四ツ辻の手前の鳥居とそこからの眺望。
稲荷山を回る2つのコースの拠点、四ツ辻にある「にしむら亭」
「四ツ辻」についたのがちょうど12時頃。このペースでは、一ノ峯、二ノ峯、三ノ峯を回る稲荷山巡りは無理かと思ってしまいました。人混みと登り歩きでかなり疲れていました。しかし、四ツ辻の先にある「清明の滝」だけは見たいと思い、なんとかそこまで行ってみようと思いました。
生き返った!誰もいない最強パワースポット「清明の滝」
四ツ辻を少し登ってから左に曲がっていくと、今までの混雑が嘘のよう。誰もいません。喧騒もなく、あるのは山中の静けさだけ。実際にこの脇道で出会った人は、反対からやってきたたった一人の若者だけでした。私「清明の滝ってどのくらいで行けますか?」
若者「わかりません」
この先に行ってわかったのですが、反対からこの道を下ってきた人には、寂れた建物の「清明舎」と「清明の滝」は知らない限りわからないということ。登って行く人のみ建物の表示がわかるからです。
私は、「清明舎」の前を右手に入って行き、さらにそこから2、3メートル下に降りて、やっと念願の「清明の滝」にたどり着きました。
すると、不思議なことに今までの疲れが消えて無くなっていました。なんか、これなら一ノ峯、二ノ峯、三ノ峯も回れると力が湧いてきました。
稲荷山を回る2つのコース
頂上をぐるりと回る2つのコースがあります。1つ目は、四ツ辻・にしむら亭の2店の間を右に行くゆるやかなコース。三ノ峯、荷田社、二ノ峯、一ノ峯、長者社の順に回ります。
もう1つが四ツ辻をそのまま上に登っていくかなり厳しいコース。長者社、一ノ峯、二ノ峯、荷田社、三ノ峯の順に回ります。
私が行った清明の滝の脇道は、後者の厳しいコースに合流する道でした。
「清明の滝」こそ、私と相性の良い最強のパワースポットだと確信しました。
通常の稲荷山コースに交流する前の仐杉社(かさすぎしゃ)にて、願いを書いていたおばあちゃん。この方の他には誰もおりませんでした。
清明の滝方面から通常の稲荷山を回るコースに交流する地点。ここから登りのきついコースを歩きます。それでも、パワーをもらった私は、「もう無理!」とは全然思いません。この後、意外に余裕を持って、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰を踏破できました。清明の滝でパワーをもらったと確信しています。
長者社を過ぎる、またまた厳しい坂道です。
一ノ峯・上社(上)と二ノ峯・中社(下)。疲れても社の前には、それぞれ茶屋がありますのでご安心ください。
荷田社(上)と三ノ峯・下社(下)。下社の前にも茶屋があります。
帰りは裏参道、四ツ辻、三ツ辻を経て八嶋ヶ池へ
帰りは、四ツ辻、三ツ辻を千本鳥居の方には曲がらずまっすぐ八嶋ヶ池まで下ってきました。いろいろな末社がいっぱいあり、面白い通り(裏参道)です。奥社奉拝所のところで「おもかる石」の話をしましたが、ここ裏参道にも「おもかる石」がありました。
結構重かった。っていうことは、私の願いは叶わない!(ため息)
また、若いOL風の二人が
「ここ、ここ、ここよ」
と話していたえん結びの神「口入稲荷神社」もありました。女性には人気なスポットなのでしょうか?
全部が全部、写真を撮っていませんが、名前が面白い神社がいっぱいで、ある意味グローバルです。
たとえば、
毎日稲荷、足腰不動、豊川稲荷神社、脳天神社、五社繁盛社、荒木社、大日本大道教、間力教会、弓矢八幡宮、産湯稲荷などなど。どんなご利益があるか、興味のある方は調べてみてください。
そして、最後が八嶋ヶ池です。
今日の昼食は、袮ざめ家の「いなり寿し」
伏見稲荷駅から1分ほどにある袮(ね)ざめ家の麻の実がピリリと効いた「いなり寿し」は4個600円(税込)。豊臣秀吉が「袮ざめ家」と名付けた、450年を数える老舗茶屋。鯖寿司も有名。店頭で握ってくれて、お持ち帰りできます。
また、袮ざめ家があるこの通りは、神幸道につながり、屋台が隙間なく立ち並んでいます。縁日さながらの混み具合で、旨いもの家もたくさんあります。
【伏見稲荷大社】http://kifunejinja.jp
そして、神幸道は今も賑わっています。
終わりに。京都も近くなった!
しかし、バスで京都から約6時間で新宿まで帰ってこられるのだから、京都へ訪問するのも気軽になったものです。今回の四季の旅ツアー「貴船神社と伏見稲荷」は、通常シートで14,980円。幅広の楽々シートで17,980円です。ちなみに、2018年11月現在、新幹線自由席往復:26,160円、のぞみでも27,820円です。約2倍近くかかります。
貴船神社では2時間30分、伏見稲荷では約5時間の自由時間があります。この時間は好きな場所へ行ってもいいのですから、安く京都に行きたいなら、またバスでも構わないという方にはオススメです。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
縁結びと商売繁盛 京都 貴船神社と伏見稲荷参拝
※当記事の内容は諸説ある話の1つを基に作成されており、客観的な事実を表すものではありません。
また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。
なお、内容についてのご質問・ご相談はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。