今回ご紹介するツアーはこちら 上毛三社(赤城神社・榛名神社・妙義神社)参拝ツアー
新宿に朝6時45分集合、7時出発。関越自動車道・高坂SAで一回休憩を取り、赤城神社に向かいます。今日は土曜日なので少し渋滞し、予定より30分遅れの10時30分に到着。
3月24日の大沼湖は、ご覧の通りまだ凍ったまま。氷上では、たくさんの人たちがワカサギ釣りを楽しんでいます。
【ウィキぺディアの写真】で見ていた緑の中の大沼湖と神社がある小鳥ヶ島の風景とは、だいぶイメージが違っていました。添乗員の田子さんの説明のように、大沼湖は四季おりおりの表情を楽しませてくれるようです。
目次
赤城神社は女性の願掛けで有名
〈主祭神〉赤城大明神・大国主神〈御神徳〉御守りに見られるように、安産・子育て・姫守りなど
バスを降りると、天気も良く、空気はキリッとして清々しい気分になりました。橋の向こうに見えるのが、小鳥ヶ島の赤城神社です。全長約70mの橋を渡ると、すぐ鳥居に出ます。
鳥居をくぐり、右に湖畔の参道を少し歩くと、すぐ赤城神社の全景が見えてきます。左に手水舎、中央に赤城神社本社、右が社務所です。
徳川時代から大切にされてきた御神水
手水舎の御神水は凍結していて、神社で最初にする手と口のお清めができません。この御神水は、徳川時代からとても貴重な扱いを受けてきました。立札の説明には、こうあります。
『赤城神社跡地、大洞の林の中に湧き出ている清水は、昔から「御神水」と名付けられ、一掬(すくい)千金に価する水とされ、朝廷、幕府に献上されておりました。
江戸時代、幕府はこの水を守るために、赤城神社境内地周辺に、厠(かわや)等の不浄の物の建設を、一切認めませんでした。
この手水舎の水は、御神水の湧き水を水源とする簡易水道をこの地まで引いたものです。』
赤城神社は朱色が鮮やかで、絵葉書のような写真になってしまいました。中学の修学旅行で平安神宮に行ったときのことが思い出されました。しかし、今回はパワースポット神社巡り。赤城神社は、想像していたイメージとは違っていました。それはともかく、参拝を済ませ、御朱印をもらいに社務所に入りました。
女性のための御守りが豊富
男性はもちろんですが、赤城神社は女性のための神社といった感があり、御朱印帳やお守りも女性向けのものがたくさん用意されています。種類は、姫守り・子授け御守・安産美人祈願・子育て守・願い叶う守り・四季御守・御縁御守・殿方御守・仕事成就御守などと豊富です。
御守り1,000円前後、御朱印帳1,700円から。
【赤城神社】
http://akagijinja.jp
【赤城神社・お守り】
http://akagijinja.jp/omamori/omamori.html
さぁ、次はパワースポットの強い榛名神社です。渋滞もなく約90分で榛名神社、隋神門のすぐ近くの食事と土産物屋の「みやもと」の停車場に到着。榛名神社の双龍門は、今回のバスツアーでは特に見ておきたいスポットで、大いに期待しています。
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榛名神社は強力なパワースポット
〈主祭神〉火の神・火産霊神(ほむすびのかみ)と土の神・埴山姫神(はにやまひめのかみ)〈御神徳〉鎮火、開運、五穀豊穣、商売繁昌
榛名神社の主な見所は2点。自然と融合した建築物と七福神
歴史を感じる随神門は、いかにもパワーが強そうな門です。この随神門をはじめ、榛名神社の建築物の多くは国の重要文化財に指定されています。随神門をくぐると、みそぎ橋が目に入ります。橋のたもとに立っているのは、七福神の「寿老人」。橋の先は、パワーあふれる樹齢100〜400年の千本杉が並んだ参道になります。参道の右は、美しい渓谷です。
千本杉の終わりに、七福神の「布袋」が現れ、そして売店「三昇堂」と「みそぎ屋(梅の店)」が続きます。「みそぎ屋」の前に七福神の「福禄寿」が立っています。
店の先に、三重塔が階段の上に見えてきます。階段を上り、鳥居をくぐると役行者が修行したと伝えられる行者渓にかかる神橋があります。橋の向こうには、今にもずり落ちてきそうな大きな石が乗っています。
さらに先へ行くと、右手渓谷に細い暦杼楓(れきじょふう)瓶子瀧(みすずのたき)が見られます。左には、武田信玄が戦勝祈願して矢を射立てたと言われる「矢立杉」が、神幸殿の横で天に伸びています。「矢立杉」の前に御水屋があり、ここで手と口のお清めをします。神幸殿前の階段を上がり、神門をくぐると社務所です。
龍という装飾を施され、鉾立岩をバックにした双龍門
社務所で御朱印をもらい、後ろを向くと期待していた通りの双龍門。この自然と一体化した門は、いかにもパワースポットここにありといった風情です。この門には名前のごとく、たくさんの龍の彫刻が施されています。階段手前には、七福神の「大黒天」が立っていました。御姿岩は自然にできたのか、とても不思議?
双龍門をくぐると、天狗像が前にある神楽殿と本殿(拝殿・弊殿・本社)があります。本殿の左後ろには、奇妙な御姿岩。自然にできたものでしょうか?まるで頭と体のように見える奇岩です。頭に見える部分は、今にも落ちてきそうなほど。この御姿岩内の洞窟に本殿として、御神体が祀られているそうです。参拝後の帰り道は、
七福神をぜ〜んぶ探してみましょう。
※隋神門から見つける場合とは反対の順番になりますので、ご注意ください。神楽殿の前に立っているのは天狗様で、七福神ではありません。また、社務所で販売されている絵馬にも、七福神の絵があります。
1.双龍門近くの大黒天
大黒柱と現されるように食物・財福を司る神です。右手に小槌、左手に袋を持ち米俵の上に乗っている姿が通常のものとなり、福徳の神として尊ばれています。
2.神橋の付近に弁財天
音楽・弁才・財福・知恵の徳のある、七福神ただ一人の女性の神。
3.三重塔の付近に恵比寿
古くは「大漁追福」の漁業の神。時代と共に福の神として、商売繁盛や五穀豊穣をもたらす神となりました。
4.売店「みそぎ屋(梅の店)」の前に福禄寿
福・禄・寿の3徳をそなえるといわれます。寿老人と同一神とされることもあります。
5.千本杉の手前に布袋
実在したといわれる仏教の禅僧。その太っておおらかな風貌が好まれ、手にした袋から財を出し与えてくれます。
6.みそぎ橋のたもとに寿老人
道教の神で南極星の化身の南極老人。つえ、うちわを持ち、鹿を連れていることもあります。長寿を授ける神です。
7.隋神門の左に毘沙門天
戦いの神であったが、仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一武神で多聞天(多く聞く者)といいます。独尊で祀られる場合に「毘沙門天」と呼ばれます。
〈ご注意〉最初に隋神門から入って先を急いでしまうと、毘沙門天は門の右の方に立っているので見逃してしまう方が多いと思います。参拝後のバスの中で、「七福神が6体しかいなかった」という声を聞きました。
【榛名神社】http://www.haruna.or.jp
榛名神社には、この他にもたくさんの見どころがあります。実際にツアーに参加されて、ご自身でご確認することをおすすめします。さて、最後の妙義神社へは渋滞もなく、約1時間弱で着きました。
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天空の社・妙義神社、本殿の素晴らしい彫刻群
〈主祭神〉日本武尊と豊受大神〈御神徳〉開運厄除、商売繁盛、学業児童、縁結び
【天空の社】2014年(平成26年)10月8日、国際天文学連合(LAU)において「Myogizinzya(妙義神社)」という小惑星が誕生しました。神社の名前が付くのは初めてのことで、この星は未来永劫天空に存在し我々を見守り続けます。
妙義山は、金鶏山、金洞山と写真の白雲山からなっています。遠くからでも白雲山の中腹にある「大」の文字がはっきり読めます。これは、江戸時代、妙義神社の妙義大権現を省略し「大」とし、妙義神社にお参りできない参拝者が遠くからでもお参りできるようにしたといわれています。
(上の写真)まだ咲いてはいませんが、右にある樹齢200年のシダレ桜が満開の頃には、素晴らしい眺めで参拝者を迎えてくれることでしょう。早すぎて、ちょっと残念!
まずは、国指定重要文化財の総門。この総門には、神社では珍しい仁王像が守っています。総門を入り、鳥居をくぐると右手に波己曽社があります。波己曽社は、旧本社と言い伝えられています。
急勾配の165段の石段は、NHK大河ドラマの撮影にも
この石段はNHK大河ドラマ「義経」で、牛若丸が預けられる鞍馬山の撮影が行われた場所としても有名になりました。165段あるのはいいのですが、急な勾配ですので登るのがかなりきつかったです。かつて、この石段の横に御神木があり、倒木の恐れがあり伐採されたといいます。残念なことです。上の写真を見ると、伐採後の切り株から、その御神木の大きさが想像されます。
登りきったところに隋神門があります。守っているのは仁王様ではなく、武者姿の櫛石窓神(くしいわまどのかみ)と豊石窓神(とよいわまどのかみ)だと思います。
さらにその左横上に唐門。唐門を入ると、すぐ正面に拝殿・幣殿・本殿となります。本殿の裏手には、小さな天狗社もあります。
彫刻満載の妙義神社拝殿と本殿の壁
拝殿には金色の上り龍と下り龍が対をなして、参拝者を見下ろしています。また、本殿の周りの壁には、日光東照宮の彫刻師がここに来て彫りあげたと伝えられているその優美な彫刻がたくさん施されています。このような彫刻の飾りが多い妙義神社は、まるでお神輿を大きくしたような姿で佇んでいます。
脇障子には、竹林の七賢人。中国の晋の時代、世の中のわずらわしさを避けて、隠者七人が竹林に集まり、清談にふけった故事によります。
【妙義神社】http://www.myougi.jp
終わりに
赤城神社は凍結した大沼湖と山のモノクロームの世界ではなく、緑と水があふれる初夏の頃がいいのかなと思いました。榛名神社は、ここで紹介しきれないくらいの見どころがあります。水琴窟、塞神社、萬年泉、御水舎、神楽殿、額殿・国祖社などなど。
妙義神社を訪れるなら、シダレ桜が咲く4月中頃がベストかと思います。
このツアーに参加するにはコチラ
上毛三社(赤城神社・榛名神社・妙義神社)参拝ツアー
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。